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FCアウグスブルグとの契約

昨夜は夜中に何度も目が覚めた。今日は来シーズン(7月)から入団が決まっているFCアウグスブルグと現チームKirchheimer SCとの親善試合があった。結局現チームから3人がトライアウトを受けたが、受かったのは僕だけだった。呼ばれなかったうちの1人、ノアは”俺は一番うまかったのに理解できない” と悔しがり、もう1人のパウルは無言だった。だからこの2人にとって、今日の試合はその悔しさを晴らすために負けるわけにはいかない。
全実力を発揮して選ばなかったことを後悔させようと言っていた。

当日、現地に着くと、意気込んでいたノアは体調を崩し欠席だった。気合が入りすぎて、知恵熱が出たのだろうかと思った。ノアが選ばれなっかたのは怪我が多いというのが理由の一つだった。なんとなく僕は納得した。体調と精神の管理も大事だ。

試合が始まった。パウルはいつにも増してキレと滑らかなドリブルが圧倒的だった。相手チームのベンチの前でディフェンダーを抜いてゴールの右隅に押し込んだ。パウルは悔しさを言葉ではなく、プレイで示した。まるで”僕を選ばないなんて、見る目がないな”と言わんばかりに。パウルはまたトライアウトに呼ばれるかもしれないと思った。

結局、3−1でアウグスブルグの勝利。僕は自分ができるベストを尽くしたので勝敗はあまりこだわっていなかった。

試合後、僕は返事を伸ばしていた入団の意思を伝えるために、スタッフに会い、契約書にサインをした。少し複雑な思いがした。現チームからいざ離れるとなると寂しかった。現チームのコーチ、ルーカスは来シーズンも今のチームに残ったら僕がもっと上達させてあげられるよ、それからでもリオ(僕)はプロチームから必ず誘いが来るからと言ってくれた。
僕は後ろ髪を引かれる思いだったが、今年は僕にとって勝負の年なので決意した。

契約後ここで写真撮影をした。



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