学習指導時のスローガン

 塾で勉強を教えていると様々な子に出会います。勉強が得意な子。苦手な子。積極的に自分の分からないことを言ってくれる子から引っ込み事案な子。ひとりひとり本当に違っていてかかわり方もその個人個人で異なります。
 
 このように接し方には個人差があるわけですが、それでもどんな子に対しても必ず伝えていることはあると思っています。それはスローガンのようなものであり、だれに対しても当てはまる教えなのだと思っています。また、それは伝えている自分がとても大切にしている教えなのかもしれません。
 
 今回はそのスローガンを自分なりにまとめて、自分が教えているうえで大切にしている考えのようなものを振り返り、今後につなげていこうと思っています。
 
 
 
分からないことは自分で調べましょう
 これはよく伝えている言葉のように思います。
理由は、勉強とは自分でできるようにならなければいけないものだからです。
 
 確かに勉強が分からないからこそ塾に来ているというのは理解できるのですが、
いつまでも先生はいません。塾から帰って家で自習をするときにまで先生はいません。
そんな時に、先生がいないから分からないので家では勉強できないと言われてしまうのは大変困ります。家で勉強 (自習) できる人とそうでない人とでは学習時間に圧倒的な差がありますし、その分成績の上がり方にも大きな違いがあります。自習ができるようになるためにもまず、分からないことがあれば自分で調べましょうと伝えています。
 また、自分で調べるということには知識習得という面でメリットがあると考えています。人は作業負担の多い事柄を記憶しやすいと考えられています。簡単に言うと苦労したものほど記憶しやすいということです。
それでいうと、先生から聞いてすぐに理解するよりも、少し苦労しますが自分で調べたほうが結果的にその知識はその子の記憶に定着すると考えています。テストに向けて覚える必要があるわけですので、そうした意味からも自分で調べることをくりかえし伝えています。
 
 
 
 
目標を持ちましょう
 これもよく伝えている言葉のように思います。
理由は、目標がないと反省ができないからです。
 
 ただ勉強をしてただテストを受けているだけだと、テスト結果にして感情しか抱かないように思います。点数が良ければうれしい、悪ければがっかりするといったように。
しかし、それは一喜一憂をしているだけであり、その子の成長にはつながっていないように思います。
 その反面、目標をもってテストを受けたときはどうでしょうか。例えば、「前回のテストの点数を超える」という目標を立てたとき、超えていれば今回の勉強方法は正しかったと思うことができるでしょう。低かった場合は、どこが足りなかったのかと反省し、次につながる解決策を考えることができるように思います。
 目標があることで、受けるテストに意味合いが生まれるように思います。
目標を持ち、当事者としての意識をもってテストを受けてほしいように思っています。
 
 
声をかけていきましょう
 これは生徒ではなく自分によく言いかけている言葉になります。
自分はそれほど明るい人間ではないと自認しています。ただ、生徒に声をかけることはとても大切です。生徒は勉強のことに限らずなにかしら話をしたいと思っていますし、話をすることでその子の気持ち的なモヤモヤが晴れて勉強へのモチベーションも上がっていくからです。
子どもに限らず大人であっても声をかけられて嫌な人はあまりいないでしょうし、話をすることで気分が上がっていく人は多いのではないでしょうか。
声をかけにいく気になれない日もあるのですが、このスローガンを暗唱して果敢に声をかけに行くようにしています。
 
 
分からないことは自分で調べること
目標をもって勉強をすること
声をかけていくこと

 
改めて書いてみるととても当たり前のように感じますが、同時にとても大切なスローガンでもあるように思います。新学期も始まっていく時期でもありますので、これらを胸にまた学習指導をしていきたいように思います。

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