見出し画像

両親と私たちにとって大切なことを整理してみる【家族のケア*親の介護♯3】

父にパーキンソン病が見つかり、早急に暮らしを変える必要はないけれど、
将来的に両親とどんなふうに関わっていくか、少しずつ話し合いを始めました。

その時に私が大切にしていたことは、以下、3つでした。

  1. 私の家族(夫、息子)との暮らしを大切にすること

  2. 私自身の仕事や時間を大切にすること

  3. 両親にとっての暮らしやすさを大切にすること

①私の家族(夫、息子)との暮らしを大切にすること

両親はもちろん大事。けれども、自分の家族はもっと大事。
心のどこかで両親はいつか見送ることになるけれど、その先も永く一緒に過ごす夫と息子との暮らしを第一に考えたいと思いました。
実家は横浜にあり、私も育った場所なので横浜に帰りたい気持ちもありましたが、夫の「購入して2年のマイホームは手放したくない」という気持ちはよく理解できたので、まずは私たちの暮らしの場は変えないことを前提に考えました。

②私自身の仕事や時間を大切にすること

産育休を取得しながら続けてきた仕事を退職しなくてよい、ということも大切なことでした。当時仕事を続けていくことも、悩んではいましたが、寿退社をした母からは「仕事は続けてほしい」と折に触れて言われていました。
どのような働き方でも、世の中に貢献すること、つながりを持つことを無意識のうちに大切にしていたのだと思います。そうすると、東京の自宅から横浜の実家まで車で片道50分を、将来的に行き来することは、状況次第では苦痛になるのではと、感じるようになりました。

③両親にとっての暮らしやすさを大切にすること

パーキンソン病になったとはいえ、まだまだ仕事を続けていた父親と、父のサポートをしながら別荘暮らしを楽しみにしていた母親が、どうしたら暮らしやすくなるか?ここが一番頭を悩ませました。
両親には両親の暮らしを楽しんでほしい、でも何かあったときに母の助けになりたい、それを両立するためにはどうしたらよいか?。
横浜の自宅は今の両親にとって暮らしやすい場所だけれど、3年後5年後にどうなるか?少し先を見据えた暮らしやすさも考えていくことにしました。

結果的に私が提案したのは、横浜の自宅を売却し、我が家の近くに住み替えをしないか?というものでした。

当時私たちが住んでいた駅は再開発を進めている最中で、駅前に新しいマンションがいくつか建設中でした。また駅前にもショッピングモールや映画館等が出来る予定で、私たちも魅力に感じてマイホームを購入していたのですが、それはこれから年を重ねていく両親にとっても住みやすさに繋がるのではと感じたからです。電車に乗らなくても父の趣味の映画が観られる、徒歩圏内に市役所も芸術ホールもある。カフェやレストランも多いので外食が好きな両親も楽しめるのではないかな、と。

また、別荘へのアクセスも私たちが住む街からのほうが近いため、
両親の別荘暮らしもスムーズになる…。

二世帯住宅や、同じマンションだと、お互いに少し息苦しく感じることがあるかもしれない。でも同じ駅でちょうどよい距離感を保ちながら、お互いの暮らしを楽しめるのでは?

あとは、少々プライドが高く頑固者(一見そうは見えないのですが)の父親が、自分の病気を理由に住み替え提案に首を縦に振るかどうか・・・最初の山場がやってきました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?