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第11回 情報リテラシー論       『紙媒体の危機』

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1.読書の大切さ

論理的な文章構成能力

今回は、授業の冒頭において、『読書の大切さ』について学びました。

大学のレポートを書く際や、他人に物事を伝える際には、論理的な文章構成能力というものが必要になっくると考えられます。そういった能力は、新聞や本を読むことにより、培われていくといわれています。
最近では、スマートフォン等の普及により読書等の習慣が減ってきた影響からか、大学のレポートにおいて、インターネットからの引用をそのまま載せて、最後に自分の意見を少し述べたようなコピペが増えてきていると言われています。統計においては、東大生のレポートにも、コピペなどが多く見られているようです。

このように述べてきましたが、自分にもそういう傾向があり、最後にまとめて自分の意見を少し述べる程度であるレポートもあったため、自らの文章能力を鍛えていくためにも、自分の脳をあまり使わずに楽するという事は避けていこうと感じました。

時間などの目安

読書は、1日2時間以上することにより、少しずつではありますが、文章の構成を学んでいくことが出来るといわれています。
好きなアニメや映画などをきっかけとして、漫画からでもよいので、始めてみると良いのではないかと感じました。

また、星新一氏の短編集は、ひとつの物語が長すぎず、読みやすいサイズで内容も面白く、読書も楽しみやすいと考えられるため、おすすめです。日経新聞なども、読むことで知識教養を得ていく支えとなることがあるため、高校生や大学生に非常におすすめとされています。

2.『書店』が日本から消えていっている問題

著しい「紙離れ」

現代では、インターネットなどにおいて本を簡単に注文できたり、電子版での読書ができたり簡単にネットニュースを観れるようになったことから、若者だけでなく団塊世代においても、読書・新聞離れが加速していっています。
そのため、紙媒体で読書をする人自体が減ってきていることから、最近20年の日本においては、書店の数が半数以下にまで減少していることがわかっています。

書店がなくなることで起きる問題

書店があることの良さとは、自らの足で赴き、色んな本を実際に手にとってみながら吟味することであると考えます。それと比べて電子版は、紙媒体と違い、ブルーライトを浴びながら読書をしているため、必ずしも完璧に便利であるとは言い切れないです。

また、インターネット注文をする際も、基本的には目的のものだけを購入することが多いと考えられるため、リアルの書店ならではのいろんな本を手にとってみることをしない傾向にあると考えられます。 

そのため、書店がなくなるということは、読書の本来の楽しみを失うことに繋がっていると言えるのではないかと自分は考えます。

3.デジタル化によるメリット

デジタルが普及していくことで、読書などの楽しみが失われるようにも感じる一方で、デジタル化により、多くの便利なサービスの利用が可能になったのもまた事実です。

本や新聞を読めたり検索できるサービスの誕生

Web版の新聞『NewsPicks』や、雑誌の本文まで検索できるアプリ『フジサンリーダー』、電子書籍の『Amazon Kindle』、漫画アプリの『ピッコマ』など、簡単に本や新聞を読めるサービスが出てきたことは、デジタルの発展によるものであります。自分に合ったものを見つけ、大いに活用していくと良いでしょう。

電子データを読み込みその場でプリントアウトし製本する自販機

すでに印刷されている本が在庫としてある販売機とは違い、電子データから読み込んだ情報を紙にプリントアウトしその場で製本をする販売機が、開発されています。
これは、在庫切れが起きず、また、発注せずに多種多様な本が買えるところに良さがあると考えられます。既にスウェーデンでは、設置が始まっているようです。
これが世界的に普及するようになると、より便利に効率的に読書ができるようになっていくのではないかと考えます。

デジタルデータを送って簡単に本の販売が可能な時代に

PDFデータを送ることで一冊から製本してもらえる『製本直送』は、講義資料、同人誌、写真集など、様々な種類の本のPDFデータを格安料金で製本してもらうことができます。

また、Amazonにおいては、日本図書コード管理センターに出版者登録をすることにより、一冊から紙書籍を販売することが可能になっています。さらに、Amazonにおいての売上状況が良い場合は、コンビニなどにおいても販売することが可能になることもあります。

これらは、インターネットが流行り、見る・読むだけでなく、発信をするようになった現代ならではの良さであると感じました。

電子書籍『Amazon Kindle』

最近では、電子書籍が多く誕生してきていますが、それらの多くは、画面からの直接光を通して読書をするため、紙での読書と比べると目や脳負担が掛かってしまいます。

そこで、独自の技術で、目や脳への負担を減らす電子書籍『Amazon Kindle』が登場しました。
『Amazon Kindle』は、一般の電子書籍とは違い『間接光』で読書を行う仕組みとなっています。
直射光との違いとして、直射光画面から外に向かって発光しているのに対して、間接光は、画面の内側に向けて発光して反射した光を通して読書をしているため、紙の読書に近い見え方になります。そのため、間接光の場合は、直射光と比べ、目や脳にストレスが溜まりにくく疲労しにくいというメリットがあります。

2020年、アニメの影響で漫画の売上過去最高に

読書離れが多く見られる中、「鬼滅の刃」「呪術廻戦」などのアニメの影響により、漫画の売上が伸び、2020年、電子コミックを含めた全体の漫画の売上過去最高になりました。これは、某感染症流行による巣ごもり需要の影響であるとも考えられ、デジタルの良い部分が大いに活用された年だったのではないかと考えられます。

4.最後に

本や新聞のデジタル化は、紙媒体の危機を連想してしまいそうですが、デジタル化以前の時代のように紙で読む・出版することしかできなかった時代とは違い、「デジタル」という便利な手段がひとつ増えたわけなので、決して悪い方向へ行っているわけではないと自分は考えます。紙媒体を好きでいてくれる人々がいるのもまた事実で、様々なやり方で紙媒体も生き残り続けています。デジタルと紙には、それぞれの良さがあり、必要に合わせて上手く使い分けていくことが大切であると感じました。

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