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『人生は20代で決まる』を読み、20代が過ぎた結果 #読書

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かなりの煽りタイトルだが、プレゼンプラットフォームTEDの”Why 30 is not the new 20”(30代は昔の20代ではない)で知られるアメリカの心理学者による本。

20代前半で結婚・出産が当たり前だった親世代と比べ、女性の社会進出が進み、20代で結婚する人は親の時代の半分に減り、20代は自由な時間を持つようになった。
子供と自立した大人の間、どっちつかずの期間が生まれるようになり、20代に何も起こらなくても30代に何か起こる、選択肢があると考える若者が増えてきたことに著者は警鐘を鳴らす。

この本の内容を一言でいうと「20代を計画的に過ごしましょう」ということ。

かいつまんで書くと、
・人生の中で重要な経験は20代に集中して起こる(人生で重要な出来事の80%は35歳までに起こる)
・ゆるい人間関係から仕事が見つかることがある
・非正規でぶらぶらせず、20代でキャリアをスタートさせる
・パートナーを意識的に選ぶ
・20代で脳は大きく発達する。新しいことをすばやく学べる時期。
・30歳以降、人はあまり変わらない

特に、仕事とパートナーをちゃんと見つけようね、という主張が強い。

この本を20代で買ったが、自分は将来後悔しないようにする、というのがポリシーなのでなるほど、と思いながら読んだ。

◆この本の内容を実践できたのか
そしてこの本の対象外となった今、肝心の結果は
仕事:×
パートナー:〇

5分5分な状態。

まずパートナーに関しては、この本の影響をしっかり受けて意識的に探し、見つけることができた。
問題は仕事で、正直またゼロからやり直しかなぁ、そもそも働きたくない、と考えているくらい。キャリア?何それ?という感じ。

大学時点で何がしたいか全く分からず、とりあえず入社、その後興味を追って転職したものの変な会社に入ってしまい、再度転職、環境は改善したけど興味がないことに気づき始めたのが現状。

2度の転職を経て、何も身についていない自分に愕然とすることがある。
この本の著者が見たら怒りそうだ。

◆20代を過ぎた人はどうすればいいのか?
黄金の20代を過ぎた人はどうすればいいのだろう。諦めるんでしょうか。

結論は、引き続き行動するしかないと思う。
20代が過ぎたからもう無駄だ、と言って諦めたところで、そこからの人生が長すぎるから。何も行動しないと、暇すぎる。

20代ほどの結果が出ないし、最短距離にならないのは承知の上で、本当に変えたいなら行動した方が良いんだろうな、と。

自分は言語が好きで、年を取るにつれ記憶ができなくなるから、もっと若いときに詰め込んでおけばよかったと思っている。
でも、ピークを過ぎたからと言って諦めて30年後もゼロ、20代には及ばないけど何とか勉強して30年後に100のうち30くらい出来ている状態を比べたら30の方がマシな訳で。
ゼロから何も生まれない。

ピークを過ぎたことを残念に思いながら、残された時間を有効活用するほかない。
とはいえ色々な縛りが出てきて、妥協が多いだろうけど。

読むともはや悲しくなってくる本書で1点、嬉しい情報があった。
年長者に比べると20代はネガティブ情報に強く反応する傾向があり、年を取るにつれてポジティブな情報に興味を持つようになるらしい。
ただ鈍感になるだけかもしれないけど、なにかと暗くなりがちな自分としては、1つ年を取っても良い理由ができた。

今の心境を書いたところで、20代は去ったので、この本を手放そうと思う。

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