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音を楽しむ

2023年4月25日「葉加瀬太郎 iwataniプライベートコンサート2023春」に行ってきた。
場所はサントリーホール

このコンサートはプライベートコンサートで招待された人が入れるコンサートだった。だが、僕はそれを知らなかった。ラフな服装で行ってしまった。というのも、僕は招待されたのではなく、僕の友達のお父さんが招待されたらしく、お父さんが行けなくなったので僕を招待してくれたのだ。
やたら、お堅い人が多いなーと思って友達に聞いてみたら「これプライベートコンサートだから」と一言。早く言って欲しかった。
ウェルカムドリンクの飲み方も分からない。あれはワインなのか水なのかジュースなのか、表記がない。結局飲まなかった。

前置きが長くなったのでコンサートの感想に入ろうと思う。

本当に素晴らしいコンサートだった。
生の音を聞いて感じて見て、改めて音楽の良さを知れたコンサートだった。

1曲目はエトピリカ。僕みたいなクラシックミーハーでも知っている名曲だ。僕は、TBSの情熱大陸を見るのがとても大好きで、毎週欠かさず見ている。情熱大陸のエンディングでエトピリカが流れてくるときは、音楽が映像に乗っているだけなのに、その人の人生が見えてくるというか、1番その人が大事にしているものが分かる瞬間というか、番組の中でエトピリカが流れる瞬間が本当にお気に入りだ。
生でエトピリカを聞くのは初めてだった。とても感動した。
とても静かな空間の中で、とても胸が熱くなった瞬間だった。1つ1つの音が、細胞1つ1つに入ってくるというか、静かな空間で、少ない楽器だからこそ、1つ1つの音を集中して聴くことができた。

今回のコンサートで、印象に残った曲は、「瑞風~MIZUKAZE~」だった。この曲は電車に乗っている時の疾走感を表している曲だ。
目を閉じれば、自分が電車に乗って自然を駆け巡っているかと思える様な曲だった。チェロとヴァイオリンの一定のリズムの音が電車の音を表していて、とても疾走感のあるテンポの良い曲。楽器の音だけで、脳内にイメージや風景がバン!と流れてくる。音だけで世界を表現していた、音の素晴らしさを知れた瞬間だった。

チェロ奏者の柏木広樹さんが「サントリーホールは上から音が降ってくるかのようだ」と仰っていた。まさしくその言葉の通りだった。演奏者は前にいるのに、空間全体から音が聞こえてくる感じだった。本当に居心地がよかった。
今は、スマホ1つあれば、どこでも音楽を聴くことができる。いろんな音がデジタルで再現でき、空間オーディオも適用され、家でもライブやコンサートに行ってるような雰囲気が味わえる。
でも、やっぱり生の音楽が良い。生の音楽を五感をフルで使って感じて、
集中して音を楽しむ。「音楽」という名の通り、音を楽しむ。

生の音楽はやっぱり最高だ。そう思えたコンサートだった。


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