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野又獲の世界

最近出会ったアートの中で、最も衝撃を受けたのは、野又穫の作品でした。
私は今まで、印象派といった絵画が大好きで、展示会情報をチェックしたり鑑賞したりしていたので、美術の中の絵といえば、そういった絵画を真っ先に想像していたものです。

しかし、野又穫の展示会情報を見た時、見たこともない、私にとっては全く新しい世界が広がっているに違いないと感じ、オペラシティの展示会に行きました。
その展示会では撮影が可能でした。
今回は、私のその時の感動の記録として、ひそかに残しておきたいと思います。
作者については以下に委ねたいと思います。

無機質な建築物
現実には存在しないような設計。
光と影が緻密に表現された世界。
人の気配が全くない異世界。
神秘的でどこか遠い世界に実在するのではないかという場所。
巨大な建物。
植物のみが存在する場所。
青。
空。

このように展開された世界。
設計されている家や温室、タワーといった建物は人が作ったものであるはずなのに、静寂に包まれた空間、その不思議さに魅了されました。
荘厳で大きな建物、豪華な建物、その一方の静寂。
近代の産物の間に眠る批判や懐疑が作中に込められているのではないか。
ネオンのように眩く輝く光の街。
華やかさの裏側に何を見たのか。
とても想像が膨らむ展示会でした。

アートは想像力を根源とする無限に広がる世界。
それを学ぶことができた気がします。
まだまだ私は出会ったことがない作品、知らない分野、たくさんあります。
だからワクワクして、もっと知りたいと思うのかもしれません。

今日はこの辺りで。

以下、東京オペラシティアートギャラリー、「野又穫 Continuum 想像の語彙」展より、筆者撮影

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