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ウクライナのビジュアルアーティストAljoschaのインスタレーションを鑑賞する
片頭痛と風邪のひき始めで絶不調のため、薬をしこたま飲んだ金曜の午後、具合が悪いなら即家に帰ればいいものの、芸術鑑賞しないと週末が始まらない、という意地っ張りな性格のシマ子の行く先は、初めて訪れるギャラリーだった。この日のお目当てはウクライナ人のビジュアルアーティストAljoschaのインスタレーション"Mutative Transitions into Organic Utopia"である。
ウクライナ人のアーティストの展示など滅多に見られるものではないし、なんといっても翌週からはミラノの一大イベントである家具の見本市やそれにまつわるイベントが街中で行われて混雑するに違いないので、どうしてもその前に見ておきたかったのだ。
まずはAljoschaについての簡単な説明と彼のHPとインスタのリンクを貼っておこう。
Aljoscha (Ukrainian: Альоша)
1974年Oleksii Potupin生まれ。
バイオイズム、バイオフューチャリズム、生命倫理、生命倫理廃止主義の思想に基づく大規模なコンセプチュアル・インスタレーション、彫刻、介入、絵画、ドローイングで知られるウクライナ人のヴィジュアル・アーティスト。
実際に展示を見る前ギャラリーのHPで作品をちらりと見たのだが、半透明の淡く繊細な色彩の様々なかたちのものが天井から吊り下がっており、まるで珊瑚や海藻や魚や光が織りなす海底の趣があり、現実離れした雰囲気で、非常に興味を持った。
作品紹介へ移る前に、まずは展示案内の抜粋を載せておこう。
Aljoschaは、ガラス繊維やバイオプラスチックなどの有機素材や合成素材を媒体に、体験的なプロセスとしての生命そのものや、生物学の可能性からインスピレーションを得ることで、伝統的なアートの理解を超えた作品を制作している。
彼の作品は、突然変異、苦悩、至福の複雑さを掘り下げながら、幸福感と構成との対話の基礎を築くもので、視覚的かつ想像力豊かな試みであり、多様性が非難されるのではなく、祝福される世界を構築する試みである。
これらの吊り下げられた形を通して、彼は、盲目的な偶然ではなく、倫理的な知恵とバイオフューチャリズムに導かれた進化の変遷を語る。
(中略)
展示スペースでは、Aljoschaが自身の作品を超個体として組み合わせ、私たちの種が持つ最も古い夢と希望を再構成している。色とりどりでありながら透明なインスタレーションは、天井から網の目のように広がり、驚きと思索を誘う。
大分難しい部分を取り除いたが、それでもやっぱり作品を想像するのは困難なので、ここは深く考えずに(考えると余計に頭がズキズキ痛んでくる)、作品へ移ろう。
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この日はKOだったけれど、翌日の夜、去年の夏に日本から持ってきた乾燥ワカメで美味しいみそ汁を作りました(笑)
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アメジストみたいで美しい
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説明が一切ないけれど、それも必要ないかな、と思わされるような雰囲気があり、身体に力が入らなくてもぽーっと眺められる空間だったので、この日を選んで訪れて正解だったな、と思った。
そして後日、家具の見本市関連のインスタレーションも見に行ったので、その写真も載せておこう。場所はミラノの中心部にある教会の内部だ。ギャラリーとはまた雰囲気が違うので、1週間という限りある会期中にこちらも見られて良かった。
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