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やめられないとまらない、メキシコの調味料Tajin(タヒン)

先日、南米人の経営する個人商店でTajin(タヒン)というメキシコの調味料を買った。
大昔(2007年)、メキシコで友達(メキシコ人)の結婚式に呼ばれた際に買い、メキシコの食べ物の中で唯一ハマったものだったが、それ以来、日本でもイタリアでも見かけることのなかった調味料だ。
もしかしたら当時も日本には売っていたのかもしれないが、特に検索はしなかったし、イタリアにきてからも敢えてこの調味料がなくても不足を感じなかったのと、コロナ禍で帰国できなかった夏休みにスロベニアへ行き、そこでとある調味料にはまり、長らくそちらに心を奪われていたため、忘れていたこともある(スロベニアで食べた調味料については、また別の機会に紹介したいと思う)。

Tajinは、チリペッパー・食塩・乾燥ライムジュース・クエン酸などを原料にした辛味・酸味・塩味が絶妙に混ざったスパイスだ。メキシコでは国民食ともいえるほどの人気らしい。辛いのが全く食べられない方にはお勧めしないが、ポン酢や酢醤油が好きな方はほぼ確実に病みつきになる味だ。

私の買ったTajinの大サイズ

私がメキシコに滞在したのは、確か5泊7日(1泊はトランジットをしたアメリカの空港近くのホテルだったので、正確な外泊数は6日)だったはずだが、結婚式の不思議な味わいの料理を2日食べ(メキシコの中の上の階級は3回式をする。1回目が親族のみ、2回目が親族とごく親しい友人、3回目は日本でいう教会での式と披露宴だ。私は2回目と3回目に出席した)、それ以外も朝はマンゴーやパパイヤ、昼や夜も味付けが口に合わず、3キロ痩せて日本に帰り、会社へ戻ると他部署の人たちには「あれっ、病気だったの?」とか「ダイエット道場にでも行ったの?」と聞かれるほどげっそりとしていた。確かに、元々40kg台での1週間で3kg減は結構響くものがある。

それゆえ、お土産を買いに行こう、と友達のお父さんに連れられて大型スーパーへ行き、「これがお勧めだよ」と言われたTajinのことも正直信用しておらず、小サイズを1つ買い、後で「失敗した、こんなに美味しいとは知らなかった」と後悔した記憶がある。
当時私は、このスパイスをサラダや豆腐にかけて食べていたはずだが、次回は蒸かしイモやアーティチョークにふりかけて食べたいなぁ、と思っている。
試しに日本語で検索すると、Kaldiでは売っているようなのと、果物やアイスクリームにかけても美味しい、というコメントが出てくる。ただ、まずは白身魚のフライや餃子、フライドポテト、鶏のから揚げなどで試してから、セカンドステップとして果物などにかけてみては、と思う。勿論、「オレは冒険したいんだ」という方は、最初からバニラアイスにかけて、食べた感想を是非教えてほしい。


果物で思い出したが、当時、主に会社のお土産のばらまき用に、チリマンゴーという、ドライマンゴーに唐辛子をまぶしたお菓子の大袋を2袋買って行った。これも友達のお父さんのお勧めだったが、「初めて食べる時はちょっと辛いからびっくりすると思うよ」と言われ、「まぁ、会社の人たちの健康は私の知ったことではないし、正直、これくらいで異変を感じそうなやわな人はいないな😂」と一応は頭の中で確認し、1袋を会社へ持参した。
私の激やせぶりから、皆こわごわと受け取り、「いったい何?食べても本当に平気なの?」と最初はびくびくしていたが、結局は目を白黒させながら試していたことを覚えている。私も買った手前、友達におすそ分けしたもう1袋の方から何個か食べてみたが、1個目はあまり美味しいとは思えなくても、結構癖になる味であることは否めなかった。
ただやっぱり、一般的には、日本人にはTajinの方があっているかな、と思う。

イメージ: チリマンゴー
どうやら、コストコに売っているとあるので、もしかしたら日本にもあるかもしれませんね⁈

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