パリで活躍した画家Valerio Adamiの展示を鑑賞する
先日、Valerio Adamiという存命の画家の展示を鑑賞した。
6月も下旬になると、イタリアでは新しい展示が激減し、7月になると「9月にまた会おうね~」という雰囲気になる。そのため、この時期は余程そそられないもの以外は見るようにはするが、如何せんシマ子は完全なる秋冬の生物のため(🤭)、夏っぽさがあるものは苦手で、ここのところNoteの投稿もイマイチなのは承知の上だ。
そんな中、このValerio Adamiには、
・Montmartreに住みパリで活躍している画家
・小学生時代に買った村上春樹の「パン屋再襲撃」の表紙の作風と似ている
・ボルドーや深い緑等の色合いを多用している
等の複数の引き寄せポイントがあり、これを見てから休暇に入りたいな、という思いが強く、営業時間が延長される木曜の仕事帰りを狙い、この展示を見に行ったのだった。
まずはこの画家についての簡単なBioからご紹介しよう。
作品紹介へ移ろう。
会場にはビデオも用意されており、そこで注視した部分も加えて作品にコメント付けしてみたので、細かい文字もご一読いただければ、と思う。
【アメリカとコミック】
【メタファー】
【人物】
人物を描いた作品はたくさんあったが、目を引いたもののみ数点載せておこう。
【Ego君】
【エロス】
かなり際どい作品もあり、モザイクがかけられないので、幾つかは投稿を諦め、ぎりぎりのところで攻めてみた😁
【おしゃれ】
決して、展示会場で「おしゃれ」と分けられていたわけではなく、個人的な印象なので、全く違う印象を持たれる方もいらっしゃるとは思う。
Walter Benjaminは、大学時代に文学・美術系の学部に通われた方なら何かしら彼の本を読まされたのでは、と思うので割愛しますが、理系だったけれど気になる、という方には「パサージュ論」をお勧めしておきます。
ちなみに、Adami氏のアシスタントをしているというMorishita Taroさんという方がビデオに登場していたが、元々はTaroさんの父上がAdami氏のアシスタントをしており、Taroさんが生まれた際にAdami夫妻が病院に来てお祝いしてくれた時からの付き合いだそうなので、もしかしたらAdami氏は日本贔屓なのか、とも思った。ただ、残念ながらそういった片鱗が見える作品は一切展示されておらず、私の憶測にすぎないのだけれど。
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