Marcel Walldorfというドイツ人アーティストの作品を鑑賞する
ある土曜の夕方、とあるイベント一覧に含まれていたアートギャラリーの最寄り駅からたまたま地下鉄に乗ろうとしていたシマ子は、「しめしめ、まだ時間があるぞ、もう1軒行ってみるか」と梯子酒をするかのように、初めて目にするアートギャラリーのインターホンを押した。
(ちなみに、梯子ギャラリーはしょっちゅうしているが、お酒は年に片手で数えられるほどしか飲まず、梯子酒の経験は一度もない。こうなったら、セカンドネームを梯子ギャラリーにしようか…わかり憎すぎてダメですね…😂)
声が聞こえてくるまで暫く時間がかかったので、「これはもう、ピンポンダッシュかな」と思い始めた頃、少しばかりおかしな発音の女性の声が聞こえてくる。大通りに面していて、ただでさえ騒音が酷いのに、これは聞き取れないな、と思い、3度くらい聞き返して諦め、取り敢えず左側の入口を入った後、適当にエレベーターのボタンを押してみる。間違っていたら階段で降りればよいのだ、そういうアバウトさこそイタリアならではじゃないか、と開き直るシマ子。高い確率で、3階、と聞こえた気がするので、とりあえず3階で降りてみる。しかしそこにはギャラリーらしきドアはなく、下に降りていくと、アフリカ系の女性がドアを開けた。ドアがあるところは2階だったが、彼女は平然とした顔で私を中へ通す。一瞬、「彼女の国でも地上階が1階なのだろうか?それで3階と言ったのだろうか?」という疑問が浮かんだが(イタリアは地上階が0階だ)、そんなことより、様々な梯子日だったシマ子はささっと作品を見て帰りたかったので、挨拶も早々に展示の説明をしてもらった。
気づきが早い方は既に、あれっ、と思われたかと思う。
展示会案内にはアーティスト名が2つあるじゃないか、と。
そうなのだ、実際には2人のアーティストの作品が展示されていたのだが、David Kroellの作品は、上に塗料か何かが塗られ、光の加減で色調が経年変化する木材の床のみで、撮影すべきものがなかったため、本タイトルはMarcel Walldorfに絞った次第だ。
とはいえ、David Kroellのインスタは見つけたので、それだけ載せておこうと思う。
序でに、「Capri Sun」なるジュースがどのようなものか気になったので、調べてみた。
つまり、この説明からすると、1983-4年頃までに生まれた方なら子供の頃にアルミパックタイプを飲んだことがあるものなのかもしれないが、北海道では一度も目にした記憶がなく、またイタリアでも普通のスーパーでは見かけないので、シマ子には完全に初耳・初見の飲み物だと判明した。
では、Marcel Walldorfの作品へ移ろう。
かれは彫刻家だが、動物をモチーフにした作品を多く手掛けているそうで、今回も、陶器に剥製もどき、と様々な動物をモチーフにした作品があった。
このアフリカ系の女性には、勝手に顔の写真を撮られそうになったり、なんのダンスやってるの、と聞かれたり(レッスン帰りで大きめのリュックをしょっていたのだ)、インスタをフォローするかメールアドレスを教えるか、と2択で迫られるなど、あまり良い印象は受けなかった。
よって今後このギャラリーに行くことはないだろうが(7月から彼女が本格的に仕切るそうだ)、それでも今回の動物の作品にはほほえましさを感じたので、記念にNoteに残しておこうと思う。