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休み時間は「間違いなおしタイム」??教室の中の疑問3選

私の勤務校(公立小学校)では、学期末ごとに漢字まとめテストと計算のまとめテストが行われます。
これまでの既習した内容がテスト範囲となり、合格点未満の場合は、追試を受ける必要性があります。
 まとめテストの追試の方法をはじめ、
教室の中では、「これって教育なのかなあ?」と思うことが多くあり、私自身よく考えさせられています。
私だったらどうするのか。最善の方法は何か。どんな技術なのか。

子どもも教師も当たり前のことが、よく考えてみると違うのではないのかと思うこと、違和感、時には教師の意地の悪さを感じることもあります。
子どものためになっているのか。
このような行為が教育的と言えるのか。
一緒に考えられたらと思います。


テストの不合格者は、休み時間に追試!?

漢字や計算のがんばりテストは、合格点になるまで、何度も追試を受けなければなりません。
しかも、そのテストを受ける時間は、長い休み時間。
子ども達にとって、思い切り遊ぶことができる時間帯にする必要性があるのです。

この光景にどう思われますか?
私は、違和感があるのです。

なぜ、点数が悪かったら自分の休み時間を削って勉強をしなくてはならないのか。点数が良ければ休み時間が確保されるのか。
休み時間は、全員に与えられた時間のはずなのに、どうかと思うのです。

周りのクラスをのぞいてみても、どのクラスも当たり前のようにしています。

勉強ができたら、休み時間がある。
勉強が苦手だったら、休み時間がない。

不合格者は浮き彫りになります。
どの子が合格してどの子が不合格なのか一目瞭然。
そのような状態を作ってもいいのか。
漢字を覚えることが苦手な子もいます。
漢字が苦手な子が、休み時間がないのはおかしいのではないかと思うのです。

苦手な子は、おそらく学期ごとに追試を受ける事になるでしょう。その度に休み時間を追試タイムとなるのです。
また、学年が上がっても、そのようなことが同じように繰り返されるのです。

これが指導といえるのか。

不合格者が浮き彫りにならない配慮。
追試は授業時間内にするべきなのではないでしょうか。
(授業は早く進め、時間的、精神的な余裕の必要性もありますが。)
当たり前で済ますのではなく、
教師の工夫や技術を備えたり、学んだり考えたりするべきなのではと考えさせれています。

宿題を忘れたら、名前がはり出される

毎日出される宿題。
忘れてしまった場合、ホワイトボードに名前を張り出されてしまう教室を多くみます。

宿題を忘れた子どもは一目瞭然です。
どの子がどの宿題を忘れてたのか。

宿題を忘れてしまう子は、ほぼ決まっています。
同じ名前がホワイトボードに書かれて毎日張り出されるのです。

未提出の子の名前を公表する必要は何なのでしょうか。
名前を公表することによって、宿題を出すことにつながるのでしょうか。

分からずに宿題をするのに1時間も2時間もかかってしまう子どももいます。
習い事が忙しく、夜遅くに宿題をする時間なのかもしれない子どももいます。
色々な子どもや家庭の状況を考慮し、
宿題の未提出に対しての対応方法を考える必要があるように感じます。


問題集の間違えに付箋

算数の時間。
算数の授業で使う教材は、教科書と問題集です。
教科書を終えた後、この問題集に取り組みます。

この問題集に間違えた問題があった場合、
付箋を貼って再提出させている教師が、多くいることに気がつきました。
なおしを授業時間内にできればいいのですが、
自分の休み時間を使ってしなくてはならないこともよくあります。

授業時間に終えない場合、子どもがどこかで時間を作って、またその問題集を開き、解き直しをしなければならないのです。

なおしといっても、ちょっとしたミスならいいのですが、
全く分からない子どもにとっては、
分からないまま直せないまま付箋だけが溜まっていくのです。

この直しをさせることで、子どもに本当にできる力をつけるようになっているのでしょうか。直しは誰もが嫌です。付箋を見るたびに肩を落とし、よく分からないが、直さなくてはならないので直す。
教師にとっても、またその問題を思い出し答えを確認してからのチェック。
プラスの時間もかかってしまいます。

授業時間内に、間違いを直すことができるシステムが必要だと思うのです。
クラスの様子によって方法は様々だと思いますが、子どもたちに合わせた直しができる方法を教師が考える必要性があると思います。

授業時間内に完結

追試や間違えの直しが、休み時間に行われている現状。
このような日常が積み重なると、子どもたちはストレスを抱える原因の1つになるような気もしています。

「遊ぶときは遊び、学ぶときは学ぶ。」

このメリハリを教師側が、しっかりと区別する必要があるよう思います。
苦手やできない子だけが、休み時間が短くなってしまう授業の構築の仕方はどこか違うと思うのです。

私は、9月からまた授業をすることになります。
もう一度自分の授業システムを見直し、
授業時間内に全てを教えるという「当たり前のこと」をできる状態で9月を迎えたいと思っています。

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