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活字に飢えていた小学校時代…本ばっかり読むようになった学生時代の幕開け

私は、埼玉の生まれなのですが、長野の山奥の小学校に山村留学という制度で、行っておりまして、ほとんど子どもばっかりで、寮生活を2年半しました。
テレビ、漫画、ゲームが禁止。山奥なので、ラジオも殆ど入らない。みんな少しずつ漫画を密輸入してて、貸し借りして読んではいたのですが、足りなかった。
という事で、堂々と読める活字にのめり込むようになりました。

日常生活では、畑も田んぼもちゃんと自分の管理でさせてもらって、やんちゃな小学生だったのですが、テレビと漫画とゲーム(もちろん当時は携帯もスマホもネットもない)が禁止だったので、ひたすら図書館にある本を読みました。

個人的にはティーンズハートという、子ども向けの恋愛物のレーベルの小林深雪にはまってまして、親に買ってもらうのはひたすら小林深雪でしたが、それだけじゃ全然足りなかった。文字通り活字に飢えた小学生でした。

同級生の友達のお母さんが、その子にエンデを持たせていて、その子は読んだのか?読んでないのか?よくわかなかったのですが、その子に借りて「モモ」も「果てしない物語」も通りました。映画のネバーエンディングストーリーの曲を音楽会でもやったので、映画も学校で見ました。本が先だったか?映画が先だったか?記憶が定かじゃないのですが、映像化されたもの、と、本として読むのが、こんなに一致しないものなのか?と思いました。

エルマーの冒険もその子に借りて読みました。
ずっこけ3人組とか、こまったさんシリーズとかは、埼玉にいる時(低学年)にもう読んであったので、もうちょっとボリュームのあるものが読みたいお年頃でした。

私が5年の途中あたりだったか…。保護者からの寄贈で青い鳥文庫が入りまして、そこで柏葉幸子に出会います。「霧の向こうの不思議な町」「地下室からの不思議な旅」「天井裏の不思議な友達」まで3冊あったと思います。その時入った青い鳥文庫は多分全部読んだのですが、好きだったのは柏葉幸子でした。異世界転生物の走りですよね。
「霧の向こう」は、ジブリの「耳をすませば」に唯一登場する、実在する本ですね。雫が、図書館で小説を書く為に鉱石とかの調べ物をしてるのですが、このボーイフレンドの聖司が雫を待ってる間に手にして読んでる本が「霧の向こうの不思議な町」なんですよ。にくい!ジブリにくい演出をする!と、耳をすませば観て思いました。ガッツリ柏葉幸子に霧の向こうにハマってた子どもだったので、聖司が持ってる本が!ってのでテンション上がりました。
そんで、のちに「千と千尋の神隠し」のパンフレットを読むと「霧の向こうの不思議な街」を原題にしてると書かれてて、それもまた、テンション上がりました。

千と千尋はみなさんご存知だと思うので省略しますが「霧の向こうの不思議な町」は、傘がお迎えに来てくれる話ですね。リナちゃんという女の子が、夏休みにおばあちゃんの家に1人で行くとか…そういう設定だったかな?んで、傘につられて、霧の向こうの不思議な町にトリップするという話です。不思議な町では湯婆婆みたいな怖い感じのおばあさんに、自分の食べる分働きなさいと言われて、町のいろんな人のお店で働きながら生活をするという感じで、それこそ変なメルヘンなお菓子屋さんとか、本屋さんとか、街の人も建物もメルヘンで可愛くて、変なんですよ。でまた傘がお見送りしてくれて、元の生活に帰るって話です。

「地下室からの不思議なたび」は、地下室が、異世界との境界線になっちゃってて、その家の家主のおばさんとめいの、異世界住民とのやりとりで、めいの女の子目線で描かれた本といえばいいのかな。事の始まりは、契約更新なんですよ。そこらへんリアルでね。黒いマントのヒポクラテスって怪しい人?が突然地下室に来るんですよ。で、当たり前に異世界との境界線の契約更新に来ましたー。って言われるんだけど、現住民の2人はなんの事か、わからないんです。でーそのヒポクラテスが困った困った!と騒いで、異世界の事を紹介して2人に理解させるって話です。霧の向こうにしても、入り口が秀逸ですよね。めちゃくちゃ引き込まれる。入り口が興味湧かないと読んでるこっちは飽きっぽい、他にすぐ興味が行ってしまう小学生な訳で…。面白かった。

「天井裏の不思議な友達」は、田舎の古民家に姉妹が引っ越してくるところがから話が始まるんです。そんで姉妹が天井裏にいってみると、わけのわからん小人のじいさんばあちゃんと、鳥と宇宙人が出てくるんですね。で、なんかその村に伝わる異世界に繋がる壺を守るみたいなことを言い出して、その壺の先には夢の国があるそうで、姉妹の妹の方だったかな?が、めちゃくちゃ行きたい!行ってみたい!っていうんだけど、行ってしまったら帰って来れないっていわれて、結局夢の国には行かずに終わる話しだったと思います。

柏葉幸子は宮崎駿の再評価もあり、書き続けてるみたいなのですが、やはり小学生の時に読んだ記憶というのは印象的で、その3作はよく覚えてるもんですね。知らずにいつの間に異世界に行って帰ってくる、説明されながら異世界にいく、異世界に行く事を止められて行かない。どれも似てるようで全然違う。小学生の私には魅力的すぎました。この三作は本当に面白かったなあ。やっぱり圧倒的に好きですね。翻訳本とか古い本にはない、同じ現代日本人ネイティブとしてのテキストの魅力も大きかったと思います。ファンタジー、メルヘン、とても手に取りやすい小学生の私に理解しやすい憧れの世界でした。

走れタカハシだっけ?そんなのもあったような…。当時、青い鳥文庫はまだ出始めで、20冊位しかなかったと思います。少なくともうちの小学校には…。柏葉幸子は本当に夢中になったなあ。長野の田舎の図書室で、教室一個分しか本がないので、手当たり次第読んだって感じでした。

今は、スマホという、とても魅力的なものが身近にあるので、そんなに活字に飢えるー!という感覚がないのですが、小学校時代の私は、活字に飢えてましたね…。テレビ禁止なので、週に一回里親さんって、地元のお家に泊めてもらうのですが、その火曜日にしかテレビ見れないので…。まだテープが主流の頃で、誰かのお兄ちゃん?が編集したテープで爆笑したりしてました。
覚えてるのは「笑ってキャンディー♪」の音楽の後に「黄金バット」の引くい笑い声で「はっはっはっは!」って何回も繰り返すネタが面白かったですね。きっと作った人は後に、ニコ生MAD職人にでもなってるんでしょうね。
そういうのをテープでやる時代でした。
で、CDに移行する時期でしたね。

小学校低学年の時にはまだレコードがギリギリあって、昔話の絵本の最後にペラペラのプラスチックのレコードが入ってて、それ聞かせてもらいました。ソノシートっていうみたいですね。
だから、小学校低学年はレコードで、高学年はテープ→CDで、中学生からCD自分で買うようになって、MDで貸し借りって感じでした。
今じゃApple musicで検索するだけで、音源聴けるなんて…。そんな世界考えられなかったですよ。

さっき読書感想文のお薦めにロバート・ウエストールの事書いて、柏葉幸子の思い出もちょろっと書いたんですが、ちゃんと書きたくなって、書きました。

小林深雪も好きだった。奥様は高校生シリーズね。今考えるとロリ、グルーミングじゃん!ってなっちゃうんですけど、16歳で女の子は結婚できたので、やっぱり憧れるでしょ?。小学生のガキにとっては、高校生ってめっちゃ大人な訳で、大人のお姉さんと、かっこいい先生って世界線ドキドキしたなあ。漫画禁止という環境だったので、堂々と読めるティーンズハートは恋愛の教科書ですよ。
地元の友達は、普通に漫画買えるから、学校に少コミ持って来てくれてて、よく友達と3人で放課後残って漫画回し読みしてました。雪深いので、冬はストーブが必須なんですが、1週間分の灯油を私らの放課後に使いきってしまって、バレないように用務員のおばちゃんにお願いして、灯油分けてもらったりしてました。
そんな感じで、何もかもに飢えて、活字にも飢えていた小学生時代でございました。

読書感想文についてのお薦めはこちら💁‍♀️

今日はロバートウエストールの話で6000字書いたので、合わせて一万字でお許しくだせー。

中学生で漫画解禁になった、漫画読みまくる中学生時代の話はまた気が向いたら。

宮崎駿には、トトロとかナウシカのテンションで、「海辺の王国」を映像化して欲しい!!!!
ってずっと言ってますw
宮崎駿の描く「海辺の王国」が観たい!めちゃくちゃ観たい!

おやすみなさい😴

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