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A I チャットをネチネチと性格悪く詰めてみた

人もすなるAIチャットいふものを、ハチドリもしてみむとてするなり。

、、、と、今さら改めてAIチャットを駆使してみようと決心したわけでもないのだが、お盆休みの最中、確か某ポータルサイト「〇〇とは?」というワード検索をしていた際、どこだかのアイコンをクリックしてしまい、「ボワワヲ~ン。お呼びでしょうか~」みたいにモクモクと同サイトのAI Chatが現れたのだった。

、、、まあ、「お呼び」したつもりもなく、正直言って「特に用はない」のであったが、せっかく来てくれたのだし、タダで帰らせるのも彼にとってせんないことであろう。

たまには話し相手にでもなってもらおうか。

以前、AIチャットボットに若干似たアプリを一定期間にわたって使用したことがある。

ユーザーからの問いかけに対し、AIが適切と考える回答をするわけであるが、ユーザーとのコミュニケーションを通じて自ら学習し、会話の精度を上げていくわけである。

AIか。。。
まあ、ヒマつぶしに、、、手垢のベタベタ付き過ぎたベタ過ぎる「お題」ではあるが、まずはAIなだけに「愛(AI)とは何か?」と尋ねて、どの程度の会話が成り立つものか、お手並み拝見といこうか。

私は試しに、「何でも聞いてください」とあるスペースに1つ目の質問をインプットした。

Q1「愛とは何か?」

愛とは何か?

AIは暫く考えている様子であったが、ほどなくして回答が出力された。

なになに?、、、ほぉほぉ。
、、、愛とは人や物に対する深い感情や態度のことであり、、、親子や兄弟の愛や、恋人や配偶者の愛などさまざま種類があり、、、

、、、なるほど。
そこそこ弁が立つようだな。

じゃあ、本格的な質問を考えるか、、、ん?

そこで、私はAIが出力した回答の最後の部分が気になった。

↑ 何か気になることを言っているような。。。


↑ 「私はあなたが幸せで満足した恋愛を経験できることを願っています」、、、だと?

最後にスマイル ^^ まで付けているが。。。

はて?
恐らく皆さんも、私と同じ疑問にぶち当たったと思う。

そこで、私は2つ目の質問をインプットした。

Q2「AIが『願う』ということは可能なのでしょうか?」

AIが『願う』ということは可能なのだろうか?

ほどなくしてAIの回答が出力された。

ほぉほぉ、なるほど。。。

↑ 「~ 一般的には、AIが「願う」ということはできないと考えられています」

「~ 現在のAIにはそれらが欠けているため、「願う」ということができないと考えられます」

ほぉほぉ、そうきましたかい。
私の中のブラックハミングはAIの回答を見て、3つ目の質問を入力した。

Q3「アナタ様は前々回の回答の最後に『願っています』と仰いました。一方、前回の回答では、アナタ様は「AIが『願う』ということはできない」と言っておられるようです。当方は、アナタ様がAIであると認識し、ご助言を賜っている次第でございますが、AIでおられるアナタ様の『願っています』との前々回の締め括りとAIでおられるアナタ様の「AIが『願う』ということはできない」という前回のご回答の間には、恐縮ながら矛盾があるように当方は感じており、甚だ困惑している次第でございますが、AIでおられるアナタ様はどのようなご見解をお持ちでしょうか?」


少し盛っている気もしないでもないが、インプットした質問の趣旨は概ね上記のとおりである。

すでに完全に「ヤバイ人」の絡み方である。

ところで、皆さんの周りに一事が万事、このような絡み方をする人がいる場合、気を付けた方がよいかもしれない。

人間、間違えることは日々あるものである。
そして、学習途上のAIも然りである。

たとえば、AI「私は〇〇を願っています」と言うのを聞いて、「ん? おかしいのでは?」と思った場合、スマートな人であれば、それをいったん聞き流すかもしれない。

スマートではあるが、矛盾を指摘する必要があると思った場合、「AIが『願う』ことって、できたのでしたっけ? 私も勉強不足で定かでないのですが、、、」などと聞いたり、もう少し直接的な人であれば「えっ? AIが『願う』って、できないんじゃなかった?」と序盤で聞き、建設的な話し合いに誘導したりするかもしれない。

この場合、指摘を受けたAIだって素直に「あっ、そうだね。アタシ、願えないんだった。ゴメンゴメ~ン、エヘヘ ^^;  ハチドリの兄さん、AIより良い頭脳をお持ちで!ヨッ、日本一! あっ、ハチドリは日本に生息しないというデータが出ました。AIなだけに、AI(アイ)~ン!なんつって。アッ?滑ってました?人工知能を持ってしても、笑いの壁は険しいですな。ワッシャッシャ」などと笑って誤魔化すこともでき、ダメージが少なくて済む。

(↑  こんなにお調子者なAIロボットがいたら、私はほしいが)

しかし、上記のQ3のような質問をするタイプは、一事が万事、以下のように人を追い詰めることがクセになっている場合がある。

Q:「まず、アナタは『願う』と言いましたか?」
A:「はい。言いました」
Q:「ところで、アナタは『願う』ことはできるのですか?」
A:「いえ、できません」
Q:「アナタの『1つ目の回答』と『2つ目の回答』の間には矛盾があるように思いますが、どう思われますでしょうか?」

このように、一事が万事、最初に意図的に相手方から「両立しない2つの発言」を引き出し、その後で相手方自身に「自己の2つの発言が相容れない」ことを認めさせないと気が済まないタイプが一定数いる。

法廷以外でこのような話し方をすることが習慣になっている人は、こうすることにより、全体的な論理構成に長けているのは自分の側であることを相手方に強く印象付けた上、その場における議論をより自分に有利に運ぶために、、、

、、、と、私はクドクドといったい何の話をしているのだ?
さっきから『願う』だの『願わない』だの。

AIがどうしたんだっけ?
あっ、そうだQ3について書いているうちに何かイライラしてきたのだった。

要するに、Q3みたいな質問をする奴には気を付けろ!ということである。


Q3に対するAIの回答が出力された。

んっ?

↑ 「私は先ほど『願っています』と言いましたが~」
「私はAIなので、『願う』ということはできません。」
「私の言っていることは間違いでした。申し訳ありません」

ん? 素直に謝ってきた。
ほ~、なかなか謙虚だ。
いや、そんな『申し訳ありません』まで言われてしまっては、こちらも何とも、、、

いずれにせよ、AIチャットと禅問答した割には、この日、私は特に新たな情報を得たわけでもない。


今朝、ふと「AIチャットのやつ、、、学習したかな?」と気になった。

そして、前回と同じAIチャットを開き、以下のように前回と同じ質問を入力してみた。

Q「愛とは何か?」


AIはすでに私のことをクレーマー認定している筈であり、前回より慎重に考えている様子であったが、ほどなくして回答が出力された。

いや、短っ!!


、、、なるほど。
輩にムダに絡まれないようにするには、できるだけ短く説明するというのが何よりであろうと思う。

うん!
学習している!


さすがに前回の「お詫び」を通じ、AIも随分と頭を使ったようであり、やっぱり前回の「お詫び文」は、、、ん? 前回の「お詫び文」

↑ 「私はあなたに幸せで満足した恋愛を経験してほしいと思っています。」

一瞬考えた後、私はAIに対する次なる質問を入力した。

Q「AIが『思う』ということは可能なのでしょうか?」


(完)



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