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命の水


3日ぶりにスーパーに行った。

ペットボトルのミネラルウォーターが、全部売り切れていた。

見事なほどに…

あさましいほどに…

コロナ禍の初期に
こんなことがあったなぁ…



あの時は、一晩のうちに
マスクやトイレットペーパーやティッシュペーパーが全部売り切れていた。


同じことが繰り返されている。


地震への恐怖が“命の水”への過度の需要で、行き過ぎた行為を引き起こしている。

テレビでは『南海トラフ巨大地震注意⚠️』というテロップが流れている。

それと同時に『買い占めはやめましょう』というメッセージが伝えられる。


8月の暑い日差しは
喉の渇きと、激しい失望感を
私に与えた。



新約聖書
ヨハネ4:13


みんな悪気はない。

災害の備えは、とても大切なことだ。

私の母も『一箱買った』と言っていた。

でも今じゃない。

特に何もしていないくせに思う。


飲料水は普段から少しずつ備蓄している。

生活用水はペットボトルに入れて、何本か置いている。

(水に関してはそれぐらいしかしていない)


物理的な備えはとても大事だけれど、近しい人との関係を良好にしておこうと思う。


“心のわだかまりや、行き違いはないだろうか?”

“『ありがとう』を忘れていないだろうか?”

“言葉にはできなくても、『好きだよ』って伝えれてるだろうか?”


命は有限で、大切な人と過ごせる時間は本当に短い。

地震の予知など
      誰にもできない。


(耐震工事もできていない古い賃貸に住む自分には、ある種の諦めもある。)




新約聖書
ヨハネ4:14


今朝も朝焼けは美しかった。

川は清らかな水を
満々とたたえ
草木はその恵みを十分に受けていた。


“この川の水が自然の理に従い
     いきもの全てを養う”


その水は誰も搾取してはいけないし
誰にでも与えられないといけないと思う。

しみじみ思う。

私は自然の一部だと。

河川の側で暮らすものは
その美しさと、恐ろしさを
十分に知らないといけないと思う。



ペットボトルの水も
川の水も
私には“命の水”だ。

   大切にしたい。




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