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小さな日常を歌に

日に二回 かき混ぜている 糠味噌を
  夫(つま)と二人の 小さな世界で


短歌を歌っていくにあたって、思うことがひとつ。
なるべく、オットと二人の、小さな日常を
歌っていきたい、ということ。

題詠などもあるので、虚構ももちろん混じるのだけど
なるべく実感のこもる歌を詠みたい。


式子内親王の「玉の緒よ」の歌も、
お相手は誰かとみんなが推測するけれど
これは「忍ぶ恋」というお題で詠んだ歌で
実際には誰かを想って歌った歌ではないらしい。

それでも、式子内親王が内に激しいものを
抱えていた人だということは確かだとは思う。
だから、題詠で虚構を交えても
表現されるのは自分の中にある、ナニカだとは思う。
それでもなるべく、自分の半径2メートル以内の
小さな世界を詠んでいきたい。
そう思うのです。

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