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桜の歌で一番好きな歌
いま桜咲きぬとみえて薄ぐもり
春にかすめる世の景色かな
式子内親王の歌です。
この季節になるといつも思い出します。
「いま桜咲きぬとみえて」という二句までが
心を射抜きました。
ちなみに先日、Twitterのスペースで聞いた
古文の助動詞の説明によると
「ぬ」というのは、プロセスを経た完了系だそうです。
桜が咲くまでのプロセスを盛り込みつつ、
「あ、いま咲いた」と感じてる、ということですよね。
しかも、目の前で咲いたのを見ているわけじゃない。
館の中に佇んでいる内親王が、
まるでエスパーのように下界(街)で
桜が咲く瞬間を察知しているのです。
そして、薄桃色に染まった霞んだ世(心象風景)を
一人眺めているのです。
すごい感性だなぁ、と思います。
私は、察知は出来ないので、
気象報道を眺めながら、桜を見に行ってきました。
天下一の桜と言われる高遠城址公園です。
![](https://assets.st-note.com/img/1680477817884-pY3HyrOofq.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1680477818649-5BqKiiGl0N.jpg?width=800)
薄ピンクに染まる景色を堪能して来ました。
さて。
HNを少し変えました。
先日、戯れにチャットGPTに「三好みどり」について
尋ねたら、同姓同名(表記も同じ)な歌人が
すでにいらっしゃいました。
歌集を二冊も出されている方。
敬意を表して、名前の部分を「碧」と
漢字表記にしました。
これからも、どうぞ宜しくお願いします。
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