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アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル【concert review】

大変ご無沙汰しております。
この1週間はpodcast及びYouTubeで直近ゲストとしてお迎えしていた、出口大地さんがデビュー公演の真っ只中。その盛り上がりにこちらまで嬉しくなる今日この頃です。コンサートは日々行われているわけですが、ひとつひとつ貴重で、ましてやデビューに立ち会えているというのは同時代に生きるからこその幸せだなあと改めて感じる次第であります。
まだ明日最終日がありますので、迷っていた!チェックしていなかった!という方は是非ご検討くださいませ。
愛と信念の果てなき道 出口大地のdirection(指揮) *podcast
愛と信念の果てなき道 出口大地のdirection(指揮) *youtube
東京フィルハーモニー交響楽団とのデビュー公演

さて、本日はMCの一員である三浦よりコンサートレビューが到着したのでお届けしたいと思います。
※追記
先日podcastでもレビューがあがりましたので、よろしければあわせてお聴きください。

(c) Andrej Grilc

6月29日(水) アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル
ショパン : 前奏曲 嬰ハ短調 op.45
     : ポロネーズ第5番 嬰へ短調 op.44
     : ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調 op.35「葬送」
シューマン : 幻想曲 ハ長調 op.17
(アンコール)
ショパン : 24のプレリュード第4番 ホ短調
ドビュッシー : 12のエチュードより第11番

反田恭平さんのショパン国際ピアノコンクール凱旋コンサートに誘っていただいた知人から、今度は、アレクサンダー・ガジェヴのピアノリサイタルにお声をかけていただいた。
同じく2021年に開催されたショパン国際ピアノコンクールにて、日本の反田恭平と並んで第2位に輝いたガジェヴ。
ショパンは言わずもがなであるが、プログラム後半のシューマンが素晴らしかった。
この曲に関してはとても好きな曲ではあるけれど、三楽章構成の各々三つの楽章がそれぞれの個性を放ちながら独立しているようにも聴こえ、全体として掴みづらくどこか捉えどころがないようにも感じていた。
しかし、ガジェヴの演奏は、この30分を超えてくる長大な楽曲を非常に見通しのよいものとして把握しており、各々の楽章の特徴を余すところなく表現しており、結果としてこの「幻想曲」という楽曲の構造がすっきりと見えてきているように感じた。
特に行進曲調の第二楽章は大好きな楽章であるが、壮麗な建造物が立ち上がっていく様を観るように輝きをもって聴こえてきたことは忘れられない。
(レビュー:三浦)

本編のボリュームはさることながら恰もアンコール2曲までも余韻として計算したかのようなプログラムですね。レビューから充実が伝わってきます。
ちなみに前半ショパン3曲はまさにコンクールにて弾かれたもの。ライヴ版CD及び配信でお楽しみいただくことができます(Youtubeももちろんですね!)。また、同曲目ではありませんが関連としてシューマンも過去CD(配信も)を出されているのでこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか。
クラシック・ウィルスのpodcastの方では音声にてコンサートレビューをお伝えしています。今後はこちらの文字ベースでもお伝えしていく所存です。
引き続き見守っていただけましたら幸いです。

※過去レビュー(podcast限定)
マタイ受難曲(公演2)
東京都交響楽団 第948回定期演奏会Aシリーズ
谷昂登リサイタル
新日本フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会 #641
亀井聖矢ピアノコンサート
(文・構成:華)

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