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まだまだ続く! 年に一度のメンテナンス

毎年1月は、ガラス作品制作に欠かせない窯や機材をメンテナンスする時期。作家総出で、心を込めて作業します。熔解炉のメンテナンスをたっぷりご紹介した前回記事は、こちらから

さて、メンテナンスするのは熔解炉だけではありません。
同時進行で他の機材や炉も修繕していきます!

1年間使用してボロボロになった、グローリーホールの扉…

完成した作品を一晩入れる「徐冷炉」、作業台である「ベンチ」、その他多くの道具を耐火塗料で仕上げます。
 
場所を加工室へ移して、加工機のメンテナンスも…

ガラス作品の底面を平らに整える「平盤」の砂を全てさらい、船内をクリーンアップ! サビを落とし、新しく耐水塗料を塗ります。

平盤の盤も外して、裏面のサビを落とします。

仕上げ磨きをする縦軸機材にもフェルトを貼り直し、目出しをしていきます。ここでおおよそのメンテナンスが終了です。
 
この後 熔解炉に火入れを行い、新しく入れた素焼きの坩堝を熔解炉の中で1400℃で焼締めをします。この焼き締めがとても重要!!
その後、ガラスの原材料を坩堝にチャージして、やっと作品の制作が再開できます。
 
ガラスを美しく創る裏側では、このようなメンテナンスを行っています。
1年に1回のメンテナンスですが、窯の状態を知り、年ごとに合わせた修繕を行っていくことで、長年保っている窯を大切に受け継いでいこうと気持ちになります。また1年間、鞴(ふいご)の神様、よろしくお願いします。

ぐっと気持ちが引き締まる、年始のメンテナンス。ここからまた、今年もさまざまな作品を生み出していきます。あらためて、本年もCLASS GLASSをよろしくお願いします!