ナンパのすゝめ
いつものノリで、いつもの話題で、気兼ねなく話せる友達は大事。
けれど、時に冒険をしてみると、思わぬ扉が開くことがある。
クラスがあり、全教科を共に学ぶ小学校ではクラスが一緒になれば自然と友達になった。
中高では友達になるには何かのきっかけが必要になる。また、先入観なり噂に左右されて、きっかけを生かせないこともある。とは言え行事にあふれた学校生活、友達を作る機会は多くある。
大学では授業が大人数の選択制。適切な距離をとることも学ぶので、表面上の付き合いが格段に増える。そして一度慣れたグループはラクなので、あえて友達を作ろうとすることもなくなる。
『わたしは、 きのう、 友達と 買い物に 行きます。 』
スタバで読書をしていた時、背後から明らかに日本語を勉強している学生たちの声が聞こえた。
当時の私は留学から帰ってきたばかりで、英語を話す機会を探していた。
(無視されたらどうしよう、周りの人になんて思われるだろう・・。)
不安な気持ちはあったけれど、失敗してももう会うことはないし、何より「あの時声をかければ良かったな・・・」と後悔するのだけはイヤだった。
話してみると、彼らは私の通う大学に留学に来ているアメリカ人生徒たち。春休みを利用しての留学なので、大学内に日本人生徒は殆どおらず交流する機会もほとんど無い、と言うので
『じゃあ国際交流パーティをしようよ!』ということになった。
英文学科だった私は、周りに英語を学ぶ友達がたくさんいる。サークルでもない、ボランティアでもない。普通に友達になって遊んだだけ。
彼らは帰国してしまって今や話す機会もないけれど、当時習った英語での慣用句を使うたびに、彼らのことを思い出す。
これが私の人生初のナンパだった。(語弊アリ)
コンフォートゾーンと呼ばれるものを抜け出すのにはかなりのエネルギーが要るし、こわい。しかしそこを抜け出すと世界が広がる と学んだ経験だった。
こんな体験を繰り返すうちに、
アメリカを横断したりフランスの小さな街を訪ねたり、貴重な経験を得ることにもなった。
A moment can be changed by small courage but once the moment has passed, you never can change it. (少しの勇気で瞬間は変えられるけれど、過ぎてしまった”瞬間”を変えることはできない。)
日本人よ、もっとナンパをしなさい。(やはり語弊アリ)
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