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GOOGLEアナリティクス 分析・改善 7

2-10 ソーシャルメディアからの流入を分析して改善する

ユーザーがFacebookやTwitterやInstagramなどのソーシャルネットワークに費やす時間が大きく増えています。各サイトへの流入割合も年々増加し、存在感を増しているのが、「Social」というチャネルです。

Socialチャネルの特徴

流入元「Social」で表示されるのは、Twitter、Facebookなど「ソーシャルメディア」と呼ばれるサービスからの流入です。

ユーザーの特徴について
ソーシャルメディアであるTwitterやFacebookでサイトの「投稿」を他の人のタイムラインに表示させるためには
A 事前に、自分がサイトに対してアクション(Twitterではフォロー、Facebookではページへのいいね)をした場合
B 友人やフォローしている人など、すでに自分とつながりのある人がアクション(Twitterではリツイート、Facebookでは「いいね」や「シェア」をした場合
Aに関してはサイトへの愛着のあるユーザーといえます。またBの場合でも「友人がおすすめしたサイト」であるため、すでにある程度の信頼を得られている状況です。ユーザーの動きとしては、いわゆる直帰がすくなく、エンゲージメント(サイトへの愛着・信頼)が高い、コンバージョンしやすい傾向があります。

改善の考え方
ソーシャルネットワーク上では「いいね」」や「シェア」などSNSサービス内で完結するアクションがユーザー行動の多くを占めています。これらはGoogleアナリティクスで補足することができないため、他のツール上で確認しましょう。Googleアナリティクスでは、SNS上のリンクをクリックして流入したユーザーのサイト流入後の行動について、「何時に、どのリンクをクリックし、その後サイト内でどのような行動をとったか?」を確認し、改善施策に繋げます。SNSに投稿するリンクにはキャンペーンパラメータをつけて把握することも重要です。

「いいね」や「コメント」などSNS上だけで完結する行動については、Googleアナリティクスではわかりません。そのため、各SNSサービスが提供している計測指標を使って成果を確認していく必要があります。
ただし、Googleアナリティクスの「キャンペーン設定」を行うことで投稿ごとの流入情報など多くの情報をGoogleアナリティクス上で確認できるようになります。例えば、キャンペーンパラメータを使って投稿時間や投稿タイトルごとの流入数を比較するだけでも、流入数を増やす施策に有益な情報が得られる場合があります。

ソーシャル流入の分析と改善プロセス

「どんな投稿内容(画像・投稿文)の時に読まれたか?」「曜日や時間や頻度は適切か?」など、サイトによって最適な投稿のタイミングは異なってきますので、1投稿ごとに数値を確認していくことが大事です。また、先述の通り、流入したユーザーはサイトに愛着・信頼を持っているユーザーなので、上手にコンバージョンまで導いてあげることが大事です。

STEP 1 どのメディアからの流入が多いのか大まかに確認する

「集客→すべてのトラフィック→チャネル」をクリックし、表示された画面で「Social」をクリックします。以下のようなレポートで、ソーシャルネットワークごとの行動がわかります。
まずは大まかな流入量を把握しましょう。また「直帰率」や「ページ・セッション」の値の大小も確認しておきましょう。

STEP 2 流入の多い時間帯や投稿内容がどんなものだったか確認しよう

先ほどのレポートに対して、さらにセカンダリディメンションに「行動→ランディングページ」を掛け合わせましょう。

STEP 3 間接効果への貢献

ソーシャルメディアの投稿内容によっては、流入は必ずしもコンバージョンに直接貢献しません。まずは認知・興味をもってもらうことが重要な場合も多いからです。ソーシャルに関しては間接効果もしっかり把握しておきましょう。レポートで「集客→ソーシャル→概要」を見ると、ソーシャルメディアの終点コンバージョンや、間接効果のコンバージョンなどを確認することができます。

自社運営のソーシャルを強化するか、自然流入に注力するか

ソーシャルメディアの分析で大切なのは、自社運営のFacebookページやTwitterアカウント等からの流入なのか、投稿等による流入なのか区別して分析する点です。前者に関しては投稿時に可能な限り広告パラメータを付与し、キャンペーンのレポートもあわせてみることをお勧めします。
多くのソーシャルメディアでは「テキスト+リンク」のみの投稿より、「画像+リンク」の投稿のほうが流入数やクリック率が高くなる傾向になります。サイトの種別によってソーシャルメディアへの重要度は変わってきます。まずはボリュームをチェックし、ソーシャルの優先順位を決めましょう。


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