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「DIALOGUE2023」に行ってきた。


2023年も、早いものでもう3月!
先日ホテルカンラ京都で開催された工芸のイベント「DIALOGUE2023」に行ってきたので、書こうかなと思います。
今回で6回目の開催です。

京都を中心に、全国から伝統的な背景を持つ作り手と商品が集まる展示販売を中心としたイベントです。


まず、入口。京都らしく、大きなのれんがお出迎え。
「LIFE with KOUGEI.」、素敵なコンセプトだな〜。

伝統工芸に携わる職人さんの技術を、「ただの文化」にしないという意気込みを感じます。

ホテルを会場とした展示会ということで、各客室ごとに出展者の作品が展示されており、職人さんから直接お話を聞くこともできました。(なんて贅沢な・・・!)
時間が足りず、全てを回ることは出来なかったのですが、お気に入りのプロダクトをご紹介します〜。


  1. Synclee(シンクリー)

京仏具のおりんを新しく解釈した音のプロダクトです。
木の温かみを感じるボディ部分に、自由におりんを配置し、音をカスタマイズすることができます。
おりんの音色はそれぞれ異なり、自分好みにオーダーできるようです。
家でのchillに、こんなプロダクトがあれば最高ですよね〜。
なんといってもこのシンプルで、洗練されたアイデアに感動してしまいました。


2.漆と木のストロー「/suw」

京都の京北産の木材に漆を塗った「使い捨てない」「使い続けられる」ストローです。
廃棄される木材を活用されているとのことで、利用先をつくることで林業の担い手不足などの課題に寄与しつつ、また昨今のプラ削減の文脈にも合致しつつ。
自分のお気に入りのものを使い続けながら、それが社会にとって良いことに繋がっているって、とても素敵ですよね。

ストローの中を洗う道具もしっかり付属しているようです。
漆を塗ったサーフボードの展示も。


3.洸春窯さんの鮮やかな器たち

鮮やかな発色の茶道具や日常食器など、幅広く製作をされています。
細やかな文様表現は、筒で粘土を絞り出して線を盛り上げて描く「いっちん」技法によるもの。
伝統の和柄と、鮮やかな色彩表現は食器を眺めているだけでときめきを与えてくれます。

客室のベッドに横たわる食器たち。なかなか見れない光景ですよね(笑)
美しい模様・・・!
「オセロいかがですか?という提案です」と、作り手の高島さん(笑)

洸春窯instagram:https://www.instagram.com/shinichi_takashima/


他にもいろいろ見て、お話をお聞きしたのですが一旦この3つをセレクト。。
月並みな感想ですが、やはりものづくりは素晴らしいなと感じました。
正直なところ、これまで「工芸」と聞くと生活に接点を持つもの、というよりは「文化」に近い印象を抱いていましたが、
実際の暮らしの風景に展示されることによって私の中での印象がだいぶ変わりましたね。

技術を持つ職人さんたちの後継者が不足している、という業界全体の課題がありますが、職人さんたちの技術が正しく社会に評価され、価値が付けられるような社会であるべきだと感じました。(実際、欧州では手仕事の職人さんたちは憧れの的なのだそう)


これをきっかけとして、今年は日本の伝統工芸にたくさん出会う機会を作りたいと思います。

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