見出し画像

旬杯 勝手に夕凪遙賞 『私に刺さったで賞』

みん俳の「とうけつ」。
それはただもう一言で言えば、寂しい。
けれど同時に、たくさんのありがとうの期間でした。

YOASOBIのレポートが終わってしまえば、noteには来なくなるだろう。
私はそう思っていたけれど、かっちーさんがひょっこりやって来てくれるようになり、白杯が始まり、よくわからないまま参加したら、いつのまにかかわるがわるお初な方々がいらしてくれて。
「初めまして」「初めまして」と挨拶していたのが、「こんにちは」になり「また待ってます」へと温かく変化したから、私はまだここに来てます。

コメント返しもコメント行くのも下手っぴで、〆切ギリ常習犯なのも、笑ってくれるnoterさんたち。

ずっと参加するだけで、調子が良い句をよめていたとき賞に選んでいただけて、本当に与えられてきただけだった…

それではいかん!となったのは、ドストエフメロスキーことめろしゃんの記事にモノの見事に感化されまして。w


つまり、最後にして初めて勝手に賞を出してみようじゃないか!


ただ私はそんな人様に優劣つけるレベルでも蘊蓄があるわけでもなく、歌人ともましてや芸術家とも言えないのに!との葛藤がありまして

あなたの句・歌が刺さったで賞🏆

とさせていただきます🥰
順不同、各部門三作品選びました。


【俳句部門】

🎊道隠し先さき行かせぬと蝮蛇草
         ning さん

この句を読んだときにですね、私の幼少期がありありと浮かんだんです。まだ夏は30℃を超えたら大騒ぎしていた頃。今ほど道路整備がされてなく、草むらや砂利道があり、当たり前のように虫たちと共存していた通学路。気まぐれにアオダイショウがトグロを巻いていましたね。いかにそこを切り抜けるか。こちらに気を向かせないよう息を潜め、舌をチロチロ出す怖いものを慎重に一人何とかやり過ごすあの緊張感。
あったな、そんなこと。
そして大人になっても、蝮蛇草はどこかしらにあるもんですよね。


🎊手を繋ぎ無言で歩く炎天下
        しち さん

はい、私の大好きな⁈アオハルの懐かしい風がしますね。炎天下なのに、ともすれば手のひらは汗だくなのに、どちらからもそれを言わずに、あえて言わずに手を繋ぎ続ける。そんなことは、気にしない!
ああ、もう、イイ!
暑かろうが、心の方が不器用に熱いんですね。
そうやって、離さない手が何より大切だと知っている方だろうなと思いました。


🎊午後二時のアイスコーヒー昼長し
        だいな さん

時間の選び方に唸りました。午後二時。
子供の帰宅を待つアイスコーヒーならば、お迎えバスの時間ギリギリまでねばるし、学校なら五時間だったっけとスケジュールを確認しつつも、椅子から動きたくない。
仕事中でも、昼ご飯がこなれて薄っすら眠気が…コーヒー足すかなという一日のうちでも絶妙なタイミングのアイスコーヒー。たまりませんね。



【短歌部門】

🎊 おつかれと肩をかすめて迷い蚊と
  運ばれいく満員電車  ふーとらさん

こんなに光景が見えるような、そしてその日常に共感というか、わかるなぁ、お疲れ様ですとお互いに言いたくなる歌、好きだなと思いました。またきっと誰かを本能で狙って入り込んでしまった蚊も、どこかふわふわふらふらと狭い空間を求めて彷徨っているのではないかとまで想像してしまいました。疲れた時に厄介なものに噛まれたくないなぁと邪険に払いながらも、殺せずにいる夕刻。


🎊 「夏が好き」眩しく笑う君を見て
  「僕は嫌い」と言えるわけなし 
        一ノ口ニ山 さん

はい、ここでもアオハルでもアオくなくてもイイ感じのを見つけました。
そうですよね、まさかそんな眩しい好きに、嫌いだなんて逆説唱えたら、眩しさライト急速スモールになっちゃいます!そんなの絶対、見たくない。
たとえちょっとカマかけて、スネた顔も見たかったとしても!その後日差しが戻らず入道雲を呼ぶような夏にはしたくないんです。
夏は眩しい!一択で。


🎊 海辺にて海に入らず読み耽る
  昭和時代の恋愛小説  ミモザ さん

昭和がエモいだの言われてますが、この方はそんな次元ではないのが伝わってきます。海ではしゃぐ日もあった。でも今は昔から好きで何度も読んでいる恋愛小説を、白い砂浜で時間を気にせず堪能したい。ともすれば、忙しない昨今とても静かで贅沢なひとときだと思います。そして、もしそんな光景を目にしたら、きっと私も懐かしいお気に入りを引っ張り出してくるでしょう。


【川柳部門】

🎊 日傘差し落ちる影は七難隠す
           オラヴ153  さん

いやまさに!日傘とはそりゃこの刺すような日差しをがっつりガードするものですよ。でも、もうこう暑いとですね、私なんてあちこち忘れがちで出かけてしまうもんでして。あ、髪飾り忘れたわー、傘を深めに…あ、腕に日焼け止めしてないわー、両手で持ちましょうかね。などなど。日傘たるものなんと頼もしきかな!ありがたいですね。


🎊 雑草を抜けというのか夏の庭
          さいとうT長 さん

もうこれは。帰省などした日には、かりだされますねー。子供は物珍しさに頑張ったりしますが、これが常に自分の庭だった場合はもう恐怖でしかないですね。光合成しまくりな日差しに夕立でも降ろうものなら、『あつまれどうぶつの森』というゲームさながら、次の日の雑草の多さに辟易とするわけで。
体調崩さないためにも、夕方以降に見えにくい蚊と戦いながらやるしかないのでしょうか…。


🎊 脱ぎっぱなし その くつしたは
  捨ててやる   sakka7071 さん

思わず拍手したくなりました!いや、もうその気持ち何度味わったか!またこれが、下見て歩いてない私は必ず踏むんですよね。悲鳴ものですよ。昔はね、つまんで洗濯カゴに入れてましたが、今じゃ冷ややかに苦情申します。ええ、敵も全く直す気なしです。今となっては、片方しかない靴下は探さないことにしてます。自己責任の時代です!


以上、私の勝手な解釈のため、ご本人様の意図と違いましたら申し訳ないです。
でも、9名の方、私の勝手に賞🏆、遅くなりましたがおめでとうございます🍾㊗️🎉


みん俳クルー様、遅刻常習すぎる賞を出してみました。最後までご面倒おかけします😱

この記事が参加している募集

#私のイチオシ

51,185件

#夏の思い出

26,833件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?