体内に取り込む
高校生のとき、好きな人(有名人)がTwitterにあげていたラーメンの写真を見て興奮した。
この人はこれをこれから食べる。
(もう食べ終わっているかもしれないが、写真に映っているのは食べられる前のものである)
この食べ物はこの人に食べられ、この人の一部になる。
この人はこれを食べて生きている…
そう思うと写真の食べ物が突然艶かしく見えてきた。
じっと写真を見つめる。
わたしも、食べられたいな…
高校生のとき、
好きなもの(モノとか感覚とか才能とか)に触れると丸ごと体内に取り込みたいと思った。
「好きなものに触れると体内に取り込みたくなる」みたいなツイートしたら、友だちに「そういうツイートやめなよ…」って言われた。
ただ純粋に感じたことを書いただけなのに。
どうしようもなく近づきたくて、その感覚を満たす方法は「体内に取り込む」だと思った。
でももちろん、(わ、この文房具のデザインすごく計算されてていいな…!)っつってハサミとかボリボリ食べるわけにはいかない。
カービィみたいに飲み込みたいんだ。飲み込んでコピーしたいんだよ。
憧れであり、嫉妬であり、尊敬。
取り込んで、自分のものにしたかったんだ…
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