今後の中国旅行市場どうなる？2020年のトレンド振り返り・急拡大のカスタマイズ市場概況

ENtrance株式会社と一般社団法人日中ツーリズムビジネス協会（CJTC）は、中国旅行研究院、中国出境游研究所(COTRI)、複数OTAサイトが発表した2020年中国旅行市場データに基づき、【2020年中国旅行市場概況・拡大するカスタマイズ旅行市場】についてまとめました。

中国旅行研究院のデータによると、2020年1－11月は、国内線利用者が昨年の79.2%から95.8%へと増加し、国際線利用者は17.6%から3.7%へと激減しました。

一方、今後の中国人の海外旅行について、中国出境游研究所(COTRI)は、2021年の中国人海外旅行者数は1億人に回復し、2022年には過去最多の1億8000万人に達すると予測しています。

また、2020年は旅行ライブコマース元年になったとも言えます。中国最大手OTAサイト「携程」では、年間118回のオンラインライブコマースを実施し、合計取引額40億元（650億円）にも上る大きな販売成果を上げました。

◆概要説明

本レポートの内容概要（目次）は下記の通りとなります。分析レポートの一部結果抜粋をnoteにて公開しております。

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◆2020年中国旅行市場概況と今後の予測

2020年旅行市場全体動向について、2020年11月にリリースしたレポートでも紹介していましたが、新型コロナウィルスの影響で、2020年は市場全体は大きな落ち込みを見せつつも、国内外旅行需要の高まりと期待は依然として高い水準にあります。

中国OTA大手穷游网の最新調査によると、旅行頻度は1年に4回以上という回答が最も多く（65.8%）、消費額も年間で平均30,000元（480,000円）と、旅行にあてる時間や費用に関しては新型コロナウィルス流行以前と比較して大きな変化はありませんでした。

また、今後の消費予測としては、中国から近い日本、タイ、韓国がトップ3を占めており、アジア圏への旅行期待が高いことが分かった。

◆急拡大するカスタマイズ旅行市場概況

2020年は、新たな旅行スタイルとして高品質、個性的、深い体験を主な特徴とする少人数のグループ向けにカスタマイズされた"カスタマイズツアー"がブレイクしました。

１、急拡大するカスタマイズ旅行という選択肢
中国旅行研究院の発表によると、2022年、中国海外旅行人口が2億人に達し、カスタマイズ旅行の市場シェアは全体の20%～30%、凡そ4000万～
6000万人規模になると予測されています。

中国大手OTA・途牛の予約データより、2020年7月のカスタマイズツアー商品の予約件数は前年比で約300%の増加が見られました。

２、カスタマイズ旅行を利用している人の大半は20～30代
若い世代は特に自分に合ったサービスや質の高い旅行体験を重視しており、カスタマイズ旅行へ参加した年齢層で最も多いのは31-40歳の31%、次いで21-30歳の29%となりました。

３、1日〜3日カスタマイズ旅行行程が人気

中国大手OTA・途牛の予約データよルト、1日〜3日の旅行が56%と半数以上占めており、出発当日〜4日前に予約確定することが一般的である

◆2021中国社会トレンドキーワード

⼩紅書（RED）が発表したライフスタイルに関する10個のキーワードを発行しました。2021年の若者世代のトレンドを象徴することになるでしょう。

以上、簡単な抜粋ですが、2020年中国旅行業界概況を紹介させていただきました。

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