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CIVILSESSION 03: FIGHTER

開催日:2017年4月15日

CIVILSESSIONはクリエイティブチームCIVILTOKYOのメンバーが様々な分野の方と行うアートセッションです。決められたキーワードを元に、発表者たちが一週間で作品を制作します。キーワード発表から一週間後にそれぞれの作品のプレゼンを行い、参加者の投票でグランプリを決定します。

第3回目のキーワードは「FIGHTER」。
CIVILTOKYOの3名とゲスト参加者2名の計5名で行いました。
ゲスト参加者は以下の通りです。

・松田真子(アーティスト)
・中村功徳(会社員)

グランプリは杉浦草介に決定しました。

ウェブ上に掲載を想定したクリック式ゲーム、ゼラチンを使った立体芸術、自身の体験を基にした小説など、今までになかった形式のバリエーションに富んだ作品が数多く生まれました。また初めてクリエイティブ職ではない方の参加も今回の大きな特色となりました。

杉浦は20年生きた愛猫を撮り貯めた写真と遺骨を用いて、その思い出を作品としてプレゼンテーションしました。
根子は新たな挑戦としてウェブゲームを制作、中村は兵士をフィギュアを調理し、ゼリー状に敷き詰めた現代アート作品を披露。伊藤は以前から興味があった小説に挑戦し、松田はキーワードをストレートに自身の領域であるドローイングで表現しました。

①根子敬生(デザイナー)/ボコボコファイター

ファイターというキーワードから、ストリートファイターしか思いつかなかったので、ブラウザでモンスターをクリックで倒すゲーム「ボコボコ・ファイター」を作成しました。キャラクターなど作ったらリリースします。

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②中村功徳(会社員)/戦士どっさりゼリー

ファイターと聞いて最初に思いついたのがシミュレーションゲームで戦場を進む兵士達の行軍でした。彼らは数十名で1ユニット、例えばA部隊は50名で50ポイントとカウント、たまに強い装備を持った兵士がいてそいつは1人で5ポイントとか。もはや命ある1名の戦士はユニットの強さを表すポイントを構成するだけの存在です。数が多ければより嬉しい。たまに強い戦士がいるとなお可。そこには人間1人の命は地球より重く尊いものなどという思いはこれっぽっちもありません。実際の戦争だって所詮そんなものじゃないか。まるで果実どっさりゼリーの中にたくさんみかんが入ってて幸せ。たまにチェリーが入っててラッキー。というわけで戦士達を使って戦士どっさりゼリーを作ってみました。別に戦争反対とか大そうなことを言うわけじゃなくて、戦士1人にフォーカスすると色んな思いとかドラマとかあるけど戦争とかでざっくり大きく見るとこんな雑な感じですとかそういうかんじ。

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③伊藤佑一郎(写真家)/十五の夜

ビジュアル表現を主に行う人間として、それを一度捨ててみたいと常々考えていたので、いつか書きたいと思っていた小説を書いてみました。中学生の頃、精神的にも肉体的にも大人に近づいていく中で、それに伴った色々な葛藤や事件をフィクションを交えて独白形式で短編に仕上げました。

全文はこちら


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④松田真子(アーティスト)

Fighter と聞いて、単純にボクシングなどで戦っている人しか思いつかなったので、そのイメージと自分が素直に描きたいものを合わせたらこのような絵になりました。fighter という言葉から何か新しく創作するというよりか、言葉のイメージをただビジュアル化した感じです。

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⑤杉浦草介(デザイナー)/ミーシャ

FIGHTERとは戦士を指し、FIRE FIGHTER(消防士)やFIGHTER PILOT(戦闘機のパイロット)など、FIGHTERには元来「生きる」為に戦うという意味があるのではないかと思います。
今回のキーワードが出た翌日、実家での飼い猫が約20歳で死にました。拾った時点では獣医から2歳くらいであろうと言われ、毛ツヤも悪く弱々しかったその猫は、すくすくと丸い黒猫に育ち、その後18年間生き続けました。今回のCIVILSESSIONではその20年間「生き抜いた」猫をプレゼンの場に連れてきました。
猫のミーシャの紹介と、そして写真と遺骨が今回の作品です。

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* 次回はCIVILSESSION 04:「DYNAMIC」の模様を公開します。

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