新店舗オープンのお知らせ
前回投稿させて頂きました記事『TOKYOの美しい場所/店舗デザインが素晴らしかったお店』が、note公式「お店記事まとめ」に選んで頂き、過去最高2万2千を超えるビューとなりました。
沢山の方にお読み頂き誠にありがとうございました。
さて、表題のとおり、8月上旬を目処に妻が個人商店(洋服屋)を都内で始める事になりました。
そして僕がディレクションを手掛けています。ウィメンズ中心ですが、メンズも一部ございます。
創業の動機などはまた改めて書こうと思います。
今回お店を始めるに当たり、まず一番時間をかけたのが「物件選び」。
この7〜8ヶ月ほど、都内のあらゆる場所に赴きイメージに合う物件を探しました。
個人店ですし家賃の兼ね合いもあり、主だったファッションエリアは難しいとは思っていました。
その一方で、あえて主要エリアを外す事により個性を出したり、地域に根差したアプローチができるのでは、とも考えていました。
そしてついに物件が決まりました。
場所は渋谷区の幡ヶ谷、甲州街道沿いです。
新宿から京王新線で2駅の幡ヶ谷は、交通量がものすごい甲州街道を境に、南北で全く違った表情を見せるとても面白い街です。
南側、いわゆる西原と呼ばれるエリアは、おとなり代々木上原にも徒歩圏内で、昔ながらの商店街の中に感度の高い飲食店や雑貨店などが点在する、都内でも要注目のお洒落エリア。閑静な住宅街へも続き、スロウな時間が流れています。
一方北側は甲州街道、そして六号通り商店街を中心に、多種多様な飲食店がひしめき合い、様々な文化が混在した独特の雰囲気を醸し出しています。ちょっとごちゃごちゃしています。決して悪い意味ではないです。
例えるなら大好きな映画『ブレードランナー』に登場する、あのカオスな街並みのよう。
お店は甲州街道に面しているため、目の前を走る車の騒音も気になります。話している会話が、突然聞き取りにくい場面も出てくるほどです。
しかし、僕がこの場所に強く惹かれたのは、その何とも言えない「喧騒感」。
お店のコンセプトは詩的で、どこか浮遊感あるものをイメージしていましたので、カオスな街並みとのコントラストが独自の存在感を引き出してくれるのではと直感しました。
驚きや意外性、予定調和を崩す。
そういった一見アンバランスに見えるようなクリエイションに、昔から心を揺さぶられる自分がいるからなのだと思います。
築50年以上、全体的に老朽化が進んでいます。
現状の床。時間の経過を感じます。
この粗野さ、素材の持ち味を生かしながら、徐々に内装をかたち作っていきたいと思います。
お店の制作過程なども記録し、noteに投稿していきます。
幡ヶ谷には飲食店が沢山ありますが、今日行って良かったお店。ワインはもちろん、音楽も素晴らしく、ついつい長居してしまいました。
〈wineshop flow〉
この界隈に詳しい方、ジャンルは問いません。おすすめのお店があれば是非教えてください。
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