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PdMが描くフリーランスマネジメントSaaS「PROBASE」の未来とは?

サーキュレーションは2021年8月より、副業やフリーランス契約をオンライン管理するSaaS「PROBASE」をリリースしました。プロシェアリング事業によってプロ人材と企業のプロジェクトを創出し、経営課題を解決に導く当社がなぜ、SaaS事業をスタートしたのでしょうか。
今回はPROBASEのプロダクトマネジャーである菅野さんにお話を伺い、PROBASEの立ち上げ背景や強み、開発を担ったプロダクトチームについて詳しく教えていただきました!

プロシェアリング本部 Webサービス部 Webサービス1チーム プロダクトマネジャー
菅野 真吾

時代の流れとともにフィールドを変えフリーランスも経験

―最初に、菅野さんのご経歴について簡単に教えてください!

私は広告やポスター、カタログなど印刷物のDTP領域で、グラフィックデザイナーを10年ほど経験しました。2013年頃にiPhoneが台頭してきたことを受けて、スマホゲームやSNS、ライブストリーミングサービスのUIデザインへとフィールドを移し、2019年にサーキュレーションに入社しています。経歴の中では、フリーランスも経験しました。

―なぜ、サーキュレーションにジョインしたのでしょうか?

一番大きな理由は、当社の新規事業責任者やCTOに、「一緒に新規事業を立ち上げよう」と熱心にお誘いいただいたからです。
また、事業内容にも強く共感しました。デザイナーは時代とともに在り方が変化し続ける職業で、ロールモデルがありません。自分自身も将来設計に迷う部分もあったため、当社の「新しい働く価値観を創る」というミッションは、とても魅力的に映りました。
これまではCtoCの事業に携わっていたので、新たにBtoBに挑戦したい想いもありましたね。

PROBASEチームのメンバーと。
エンジニア、営業、カスタマーサクセスなど多様な職種が集まって賑やか。

PROBASEで外部人材と企業が最適な関わり方ができる世界を目指す

―PROBASEはどんな機能を備えたサービスなのでしょうか?

PROBASEは、副業やフリーランスで働く方々の毎月の業務検収や請求、契約更新などの処理を一元管理できるSaaSです。
社内人材の管理ツールはすでに世の中に数多く提供されていますし、管理手法も体系化が進んでいますが、外部人材の情報をどのように処理し、有効にプール・シェアしていくのかは、まだまだ未整理なフィールドです。当社はここに着目し、PROBASEの立ち上げに至りました。
PROBASEは、外部人材と企業が協働する上で、ストレスやトラブル、障壁をなくして最適な関わり方ができる社会を目指しています。私自身も一度フリーランスで働いた経験を通して、外部人材が踏み込めない企業との距離を感じていました。PROBASEによってこうした垣根を和らげて、両者にとって働きやすい環境を創りたいと考えています。

―PROBASEの開発に携わる魅力はどんなところですか?

副業・フリーランスといった未成熟分野に取り組んでいるサービスであるということ自体が、プロダクトの大きな魅力になっていますね。
また、メイン事業でプロシェアリングを手掛けているからこそ、プロ人材や顧客と近い距離でサービスを展開できるのは強みです。データも豊富に取得できますし、ユーザーインタビューもしやすいためサービスのブラッシュアップに顧客の声をすぐに取り入れることができる環境です。

プロダクト全体の管理に加えデザイナーとしてUI/UXまで手掛ける

―実際に菅野さんは、プロダクトマネジャーとして日々どのような業務を手掛けているのでしょうか?

一番のミッションは、PROBASEの品質管理とグロースです。業務的にはビジネスサイドが描いている方針に合わせてプロダクトのマイルストーンを策定し、計画の推進やバックログの整理を行うなど、プロダクト全体を俯瞰的に管理する役割を担っています。そのほか、仕様検討やスクラムにおけるスプリント計画も業務の範囲です。
また、デザイナーとしてデザイン領域も見ています。UX面ではユーザーのインサイトやニーズの探索を通して改善プロセスを回していますし、それらを実現するためのUI設計も行っています。
特に、PROBASEではUXの改善のためのユーザーインタビューに力を入れていますね。ユーザーのインサイトを解き明かしてプロダクトにフィードバックをしていく工程は、デザイナー視点で見ても非常に面白いです。

―そもそもなぜ、デザイン畑からプロダクトマネジャーに挑戦しようと思ったのでしょうか?

デザイナーという職能上、技術を追求することは重要です。しかし一番の核になるのは、「顧客に対してどんな価値提供ができるのか」ですから、プロジェクトマネジメント経験は自分にとって大きな糧になると考えました。時代性を鑑みても、デザイナーには顧客体験を構築するスキルが求められます。プロダクトマネジャーは初めて挑戦するポジションなので手探り状態の部分もあり、一つの正解を出すのも難しい領域ですが、その分やりがいを感じています。

プロ人材とともに心理的安全性高く開発を進められる環境

―SaaS分野で新規事業を推進するにあたって、サーキュレーションにはどんな特徴があると感じますか?

第一に、会社としてメイン事業ではないテック分野への投資に積極的です。プロシェアリングは優れたビジネスモデルである一方、人が介在するためグロースする規模や速度に限界があります。そういう課題感があるからこそ、テック分野に投資をして効率的に成長を図る必要があるという経営陣の意志を感じています。
その上で、エンジニアからのボトムアップの施策を寛容に受け入れてトライアンドエラーを行えるのが、当社の特徴だと思います。

―RPOBASEのプロダクトチームはどんな組織ですか?

バラエティ豊かな人材が多いと思います。一方で職種の垣根も関係なく、プロダクトの成長にコミットするための議論ができる良いチームワークを持っているなと感じています。東京以外の拠点からフルリモートで稼働しているメンバーが数名いますが、物理的距離を感じないぐらいチームの風通しが良く、心理的安全性も担保されていますね。
また、プロダクトチームには当社に登録していただいているプロ人材がジョインしていて、チームの力のボトムアップに協力してもらっているのも、当社ならではだと感じます。今は週に1回程度、アドバイザリーに入っていただいているのでスキルアップできる環境もたくさんあります。

―チーム間のコミュニケーションを円滑にするために、どんな取り組みをしていますか?

Gatherというバーチャルオフィスツールを導入して、メンバー同士が物理的な距離を感じないように工夫しています。出社したらバーチャルオフィスにログインして、何かあればすぐにメンバーに話しかけられますし、メンバー同士が話し合っている状況も可視化されるようになっています。
あとは、月・水・金に「夕会」を開催して、仕事やプライベートであった出来事を雑談的に話す時間も設けています。特にエンジニアは業務に集中していると1日中何も話さないこともざらですから、夕会はメンバーのコンディションや考えを知るための大切な時間だと認識しています。四半期に一度は対面で合宿を行い、メンバー同士の交流を促進しています。

PROBASEチームのバーチャルオフィス。導入社数1,000社突破記念の飾りも設置された。

未開拓分野に対して開拓者精神を持ってチャレンジしてほしい

―菅野さんが描いている展望について教えてください。

とにかくプロダクトづくりが楽しいので、デザイナーとしてUXの設計・改善に対して確かな成果を出せるような経験を積んでいきたいです。プロダクトに深く関与することで、世の中の役に立つようなサービスを生み出せたらうれしいですね。

―最後に、どんな人と一緒に働きたいか教えてください!

PROBASEはこれからどんどん成長していくサービスです。プロダクトチームも今はまだ小さく未整理な部分がありますが、そこに対して開拓者精神や情熱を持って、一緒にチャレンジしてくれる人とぜひ一緒に働きたいです。サービスグロースのためにはプロダクト開発と同じくらい「強いチームづくり」が大事ですから、プロダクトとチーム、両方を成長させる観点を持っていればベターです。
今はチームが小さいからこそ、職種の垣根を超えた議論ができる側面もあります。分野を問わないコラボレーションを大事にしてくれる人も、サーキュレーションに向いているのではないでしょうか。