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成長ベンチャーだからこそ日本一のIR資料を創りたい。経営の根幹を支える事業企画マネジャーのこだわり|斉藤 丈史

私たちサーキュレーションは2021年7月27日、東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場いたしました。上場は社外の皆様の支えと、様々な部署の「感動する仕事」があって成し遂げられたものです。

上場してから約1年の間、積極的にIR活動に取り組んできました。
嬉しいことに、投資家の皆様をはじめ、各所からIR資料についてわかりやすいというお褒めの言葉をいただくことも多くあります。

そして、このIR資料を作成しているのが事業企画チームの斉藤丈史さんです。斉藤さんは社内のプロジェクトのサポートやツール導入など、経営の根幹を支える仕事を担っています。その丁寧な仕事ぶりや会社への貢献を讃えられ、2022年8月「全社MVP」を受賞しました。
本記事では斉藤さんが「全社MVP」を受賞した経緯を元に、企画業務をする上で大切にしているスタンスを紹介しています。

※全社MVP…全職種の中で対象半期期間(6か月)における、最も会社に貢献をした社員を表彰する賞。

1.社会の変化を捉え、キャリアアップを図る

斉藤 丈史| 事業企画チーム マネジャー
大学時代に航空工学を学び、2003年に新卒でANAシステムズに入社。その後船井総合研究所でコンサルタントとして6年間従事した後、船井総研ホールディングスの人財開発部門に転籍。社内表彰を複数回受賞。2019年、サーキュレーションにジョイン。事業企画をメインミッションとしながら最近はIR活動でも活躍。

ーー 半期MVP受賞おめでとうございます!受賞のきっかけとなったIR活動について伺う前に、まずは斉藤さんのこれまでのご経歴について教えてください!

斉藤
ありがとうございます。新卒ではANAシステムズでSEとして仕事していました。安全にフライトするにはどこの航路を飛べばいいか、荷物をどこにどれくらい積めばバランスが良いかなど、飛行機を飛ばすためのシステム全般に携わっている会社でした。

ーー 船井総研さんに入社した時もSEだったのですか?

斉藤
いえ、全く未経験でしたがコンサルタントとして入社しました。父親が会社をやっていたこともあって経営に関する仕事に興味があり、個人としてのビジネススキルを伸ばしたいと思いました。

ーー そうだったのですね。その後、取締役賞や社長賞、グループMVPを受賞するほどご活躍されたと聞きました。どのようなお仕事をしていたのですか?

斉藤
コンサルティングを6年やって、その後ホールディングスの人財開発部署に転籍、新卒採用リードからグループ全体の人財戦略の実行まで携わりました。「売上〇〇億円を達成するには」の軸を元に人財戦略に落とし込むという仕事です。経営陣とも一緒に仕事をすることが多く、非常に良い経験をさせてもらいました。

ーー ご活躍されていて充実した環境に感じられますが、なぜ退職をされたのですか?

斉藤
はい、前職に不満があったのではありません。今でも大好きな会社です。
10年以上勤めて居心地もよかった一方で、ミッションが一区切りついて自身のキャリアを見つめ直したとき、DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れなど時代が急激に変わる中で、その変化に対応できるだけの力は自分には無いと気づきました。退職を決めた理由は、ビジネスプロフェッショナルとしてのスキルを磨き直したいという気持ちが大きかったからですね。

ーー 既にビジネスパーソンとして大成されていたように思いますが、世の中の変化に対応できるスキルを高めたかったということでしょうか?

斉藤
そうですね。そこからサーキュレーションを選んだ理由は、ビジョンに共感したのと、ビジネスモデルに大きな可能性を感じたからです。様々な経験・知見を持つプロ人材20,000名を課題解決に合わせてアサインする「プロシェアリング」は、コンサルティングサービスとして非常に合理的です。まだまだ伸びていくと感じました。

2.何事にも“一流であること”へのこだわり

ーーそれでは、斉藤さんが現在所属する事業企画チームの仕事内容を教えてください。

斉藤
私たちの仕事は、大きく以下5つになります。
(1)社内DX推進
(2)全社横断重点施策や各チームのビジネス支援
(3)予実管理・中計策定支援
(4)IR活動(適示開示、決算説明資料作成、投資家取材対応等)
(5)その他経営陣からのダイレクトな業務

ーーそれぞれの業務において、事業全体を俯瞰して見ていらっしゃるイメージですが、そんな事業企画チームのミッションを教えてください。

斉藤
事業企画チームの最大のミッションは、会社の生産性を高めて収益体質な会社にしていくことになります。
そのためには、会社全体のDX推進をしてデータ駆動型組織を創ることが必要であると考えています。

例えば、何かの意思決定をするとき、「正しいデータをもとに確度の高い施策を打つ」→「実行する」→「評価する」→「改善する」というPDCAを早く回し続けることができれば、より生産的に顧客成功に向けて動けますよね。

私たちはその基盤となるデータを整える役割をしているのです。具体的には、社内にある膨大なデータを収集・蓄積・精査し、すぐに取り出して分析できるようBIで可視化します。直近1年はその流れを構築することに注力してきました。

ーーありがとうございます。あまり知られていなかった業務内容を聞くことができて、非常に勉強になりました!業務効率、生産性を上げるための様々な取り組みで、日々仕事に勤しむメンバーを支えてくれているのですね。ここでの業務内容が評価され、今回のMVPに繋がったのだと思いますが、改めて受賞した際の感想を教えてください!

全社Kick OffにてMVPを受賞された時の様子

斉藤
率直な感想、非常に嬉しかったです。サーキュレーションは受賞の理由などを細かく表彰状に記載してくれて形として残るので、その内容を読んでさらに嬉しくなりました。
いただいた瞬間はまず一番に妻に伝えたいと思いました。家族にも形として見せることができたのが、一番よかったなと思います。
私は家では忙しくしていることが多くて、妻から「何にそんなに時間がかかっているの?」と言われますし、子どもからも疑問に思われているに違いありません(笑)MVPをいただいたことで、家族に対してわかりやすく自分の仕事が評価されたことを伝えることができました。

ーーご家族へ形として伝えられるのは、いつも忙しくしているお父さんとしては、嬉しいですね!
今回の受賞には斉藤さんの行われたIR活動が大きく影響したかと思われますが、受賞された背景にはどんなご活躍があったのでしょうか?

斉藤:
一つは、赤羽さん(マーケティング部部長)とのウェビナーの立ち上げ経験が活かせたのだと思います。
赤羽さんが企画を考えて、フィードバックを受けつつ、それを形にするという、二人三脚で行っていました。
特に、「難しい抽象的な話をどうわかりやすく伝えられるか?話を聞こうと思ってもらえるか?」を考えるのが非常に難しかったです。見ている人がわからなかったら、せっかくウェビナーを申し込んでくれた方に伝えたいことを伝えられず、無駄な時間になってしまうので。試行錯誤しながら乗り越えました。そんな経験が、ビジネスモデルが少しわかりにくい当社の決算説明資料作成にも応用できたのだと思います。

ーーなるほど。確かにIRは社外の方(投資家の方々)に向けたものになるので、わかりにくかったらまず読んでもらえませんよね。

斉藤
そうなんです。そこは意識していました。
もう一つは事業企画として会社に貢献したいという想いが根底にありました。

ーー気になります!どんな想いを抱かれていたのでしょうか?

斉藤
一番は、フロントで活躍してくれているコンサルタントのメンバーに仕事で恩返しがしたいという想いです。
事業企画はあくまでミドルバックです。つまり、表立ってわかりやすく売上を上げていく部隊ではありません。フロントに立つコンサルタントのメンバーが頑張ってくれているからこそ、ミドルバックの私たちも働いて価値を出せます。私たちはコンサルタント以上に、成果貢献について考えなければならないのです。

例えば、私たちがIR資料を通じてメンバーの頑張りを社外向けにわかりやすく・丁寧に・正確に伝えることができれば、社外から正しく評価をしていただくことができ、結果的にメンバーがサーキュレーションで働くことに誇りを持てるのではないかと思うのです。

ーー斉藤さんのメンバーへの気持ちがよく伝わります。日々の業務でも、そういった想いをモチベーションにされているのですね。

斉藤
成長ベンチャーではありますが、やるからには日本で一番のIRにしたいと思って取り組みました。
日々の業務でも同じことで、例えばうちはまだまだエンジニアの人数も十分ではないですが、「DXが最も進んでいるモデルのような会社」と呼ばれるようにしていきたいと思っています。
目指す姿に対して今の自分では全く足りません。スキルや経験が足りていると思ったことはありません。外部リソースや社内の力を借りながら、1番の理想の姿に近づけるようなアウトプットをしていきたいです。

ーー熱い想いがひしひしと伝わってきました。改めてデザインを始め、noteでもパワポ研さんに解説記事として取り上げていただくなど、反響があったIR資料ですが、斉藤さんなりの工夫などございましたか?

斉藤
常に「本物」「一流のもの」に触れておく、ということです。
やはりいいものを見ると自分の中の価値基準が高くなり、自然と自分の求める質が高くなります。
私もビジネスマンなので、一流と呼ばれる会社を見ることはもちろんですが、それ以外にも、自分の表現したいものを想像しながら、海外のIRやマーケティング調査資料、フリー素材ストックサービスを閲覧し、参考になるものを探したり、美術館や一流ブランドのコレクションに足を運んだりして、「一流のものに触れる」ということを常に意識しています。

私はピクサー作品がすごく好きで、よく見ます。
ピクサー社は、ものづくりへのこだわりが強く、誰も見ていないような細かなディテールにまでリアリティを追求して制作しているんです。
仕事っていうのは、そこまでこだわるからこそ伝わるんだろうなと私は考えます。だから自分が出せるベストを出す、120%の力でやり切ることにこだわっています。
お客様の立場から見て、求めていることを伝える。要は投資家に対して完璧にわかりやすいものを提供するにはどうしたらいいかを考えて作成しています。

ーーまさに一流の考え方ですね。IR資料作成は斉藤さんお一人で行われたのでしょうか?

斉藤
いいえ、基本的には同部署の唐鎌さん、櫻井さんと3人で分担して仕上げました。私は資料として形にしただけで、いくつものデータの中から、厳選して取りまとめてくれたのは同部署の唐鎌さんと、櫻井さんです。
本当にお二人とも頑張ってくれていたので、感謝しかないです。彼らがあって初めて成り立っています。

ーーチーム力が存分に発揮されていますね!一丸となってより良いものを作ろうとする姿勢、とても素敵です。

写真左から、事業企画チーム櫻井さん、斉藤さん、唐鎌さん

3.自身の今後の展望は、会社と共にある

ーーサーキュレーションへの真っ直ぐな信念を携え、MVPとして輝かれた斉藤さん。今後の展望、現在の目標は何ですか?

斉藤
サーキュレーションが今よりはるかに高いレベルでの組織フェーズ、規模になっていくためにチャレンジすることです。
サーキュレーションが時価総額、社員数共に次のフェーズに進むこと。私自身としての目標は事業責任者としっかりとパートナーシップを組み、今よりもさらに会社に貢献できるような存在になることです。経営参謀のようなポジションですね。

ただ現在自分はマネジャーという立場で、メンバーの業務設計や部署全体の指揮を執る必要があるにも関わらず、手を動かす時間が多くなってしまっています。もっと考える時間を取らなければいけないという課題もあります。
本来は、自分の実務を任せられるメンバーを補強し、全体を調整するような新たな領域に着手しなければなりません。そのためにもまずは、足元で事業企画チームの充実化にも傾注していきたいです。

ーー現状に満足することのないストイックな姿勢が、かっこいいです!その後のキャリアという部分も、付随してきますでしょうか。

斉藤
20代の時はキャリアプランとか、そういうことたくさん考えていたんですが、40代になるとあえてかっちりした目標は定めないようになりました(笑)
ただ一つ言えるのは、世の中に対してこれをやったんだ、という作品を残したいと思っています。会社と一心同体というか、サーキュレーションを社会的に意義のある会社になるまで成長したと胸を張って言えるくらいにするまで頑張ることが、私の究極の目標かなと思っています。

ーー会社愛を感じます。改めて3年ほど働いてみて、サーキュレーションに入社してよかったと思うことは何ですか?

斉藤
なんといっても人が良いことですね。私にとってのサーキュレーションは、仕事も好き、会社も好き、仲間も好き、この三拍子が揃っています。それに尽きます。
一般的にはフロントとミドルバックでは立場が異なるため、もちろん意見が食い違うことがあると思いますが、当社のメンバーは相互理解できる関係性ができていると思っており、それが何より良いなと思っています。

4.次の時代にサーキュレーションは不可欠である

ーー私も入社してから、本当に良い人ばかりだな!と思います!最後に、サーキュレーションにジョインすることを考えている人へメッセージをお願いします。

斉藤
まず言いたいのは、時代の流れにフィットしたビジネスモデルであるということ。新しい働き方のスタンダードを創っていくプロセスに携われるという魅力ですかね。
成長戦略がわかりやすいし、いろいろな経験ができ、その変化を自分が創っているという感覚もあるはずです。これ以上将来性のある会社はないと思うんです。
これからの社会にサーキュレーションのビジネスモデルは不可欠になっていくと確信しています。

なぜなら当社は、社会が今後確実に直面する課題を先取りして解決策を提供しているからです。
少子高齢化・人口減少が進むと採用コストが上がり、生産性向上が急務となります。そうなると、会社はプロ人材を活することが当たり前になるでしょう。それが日本の社会問題解決につながると考えています。

ーー斉藤さん、とっても貴重なお話をありがとうございました!!

会社への想い、仕事への想い、まさに一流のプロだと感じました。

仕事も好き、会社も好き、仲間も好き。
働く上で、これらが揃っている状態というのは、非常に幸せなことではないでしょうか。

どんな仕事においても、驕り甘さなく自分のベストを尽くし続ける斉藤さん。この記事を読んでくださった何かの目標に向かって努力している人、自分の可能性を信じて頑張り続けている人の背中を押せるきっかけに少しでもなれますように。

この記事を読んでくださった皆さん、サーキュレーションに少しでも興味を持っていただけたら、ぜひこちらもチェックしてみてください!最後までお読みいただきありがとうございました!

執筆者:二瓶 咲良
編集協力:富士見 さくら、渡邊 真帆