この記事では、マックス・ジャコブという詩人の非常に短いけれどインパクトのある詩を紹介し、なぜそれにインパクトがあるのかについて考察します。また、その和訳の問題についてお話しします。
まず、彼についてご存じのない方のために略歴を引用してみます。
ピカソなどと仲が良かったみたいですね。ユダヤ系という理由でフランスを占領したナチスに捕まり、収容所に送られ、死去しています。
今回取り上げるのは、マックス・ジャコブの次の詩です。
この詩はどういう風に和訳されているのでしょうか。以下で異なる翻訳家による三つの和訳を紹介し、良い点と問題点を論じます。その後、私だったらどう訳するのかをご紹介します。