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中国酒

普段いただくお酒はビール、ワイン、日本酒だけど、中国料理のレストランなどではたいてい紹興酒をいただく。美味しいお料理がさらに香り高くなり、満足度がアップする。紹興酒も種類や年代により、かなり風味や味に違いがあるが、美味しく感じるものを適量いただくのが私にとっての至福のいただき方。日本の酒にもさまざまな種類があるように、紹興酒は中国酒のなかの一種。代表的なお酒は知っておくと、お食事の楽しみかたももっと広がりそう。

中国のお酒

白と黄

白酒(パイチュウ)

蒸留酒 無色透明
原料:高粱(コーリャン)=モロコシ、小麦
製造方法:原料を粉砕後蒸して冷やし、大曲(ダァキュウ)を加えてアナグラに入れてから、土を盛りシートをかぶせて発酵
発酵期間は20日~1年
発酵後は「酒醅」(しゅばい)と呼び、これを蒸留すると白酒になる
甕に入れて2~3年間貯蔵してから出荷
大曲=コムギ麹
特徴:固体発酵 「香型」=香の特徴でお酒を分類

<白酒の種類(香型)>
清香型(チンシャンシン)  清々しい香りで、味は淡麗
     ●汾酒(フェンチュウ)
醤香型(チアンシャンシン) 香気は派出ではないが長く続く
     ●茅台酒(マオタイチュウ)
濃香型(ヌオンシャンシン) 香りが高く、飲んだ後まで残る
     ●瀘州老窖大曲酒(ルウヂョラオジャオタアチュイチュウ)
米香型(ミイシャンシン) 蜜のように甘く、清雅な香り
     ●桂林三花酒(ゴェイホワサンホウチュウ)
複香型(フウシャンシン) 上記の香を2つ以上もっている白酒のこと
     ●凌川白酒(リンチュアンパイチュウ)●蛉酒(マオタイチュウ)

黄酒(ホワンチュウ)

醸造酒 
原料:粳(うるち)米糯(もち)米
製造方法:原料を蒸した後冷却し、仕込み水と麹を粉砕して混ぜて発酵し、圧搾ろ過。さらに火入れ後、密封して熟成

<黄酒の種類>
紹興酒(シャオシンチュ)は代表的な黄酒
老酒(ラオチュウ)は長期熟成させた黄酒
 浙江省・江蘇省・江西省で製造。貯蔵年数の長いものほど珍重される

●紅麹酒(ホンチュイチュウ)紅麹で仕込んだ特有の香り
●沈缸酒(チンガンチュウ)
●福建老酒

●山東黄酒(シャンドンホウチュウ)原料:黍米
●即墨老酒(ジーモウラオジョウ)』(山東省 青島)
●大連黄酒

●山西黄酒(シャンシイホウチュウ)発酵途中で白酒を加える 
甘口で口当り良し
●潞酒(ルーチュウ)

その他

葡萄酒 (ブウタオチュウ)=ワイン
名醸地:山東省煙台(えんたい)地域

葯酒(ヤオチュ) 薬材料をいれた果実酒
啤酒(ビチュウ) =ビール
威士忌酒(ウシメイ) =ウイスキー
白蘭地(パイランチュウ)=ブランデー
金酒(チンチュウ)=ジン
伏特加(フテチャ) =ウォッカ
朗姆酒(ラムウチュウ)=ラム酒
蘭姆酒(ファムウチュウ)=ラム
焼酒(シャオチュウ)=焼酎


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