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ニュークロップ珈琲のすゝめ

わたしは「浅煎らて」と名乗っている通り、浅煎りのカフェラテが好きだ。
自宅ではハンドドリップでコーヒーを飲む分、外に出るとエスプレッソマシーンでないと作れないラテメニューをつい頼んでしまう。

いま一番好みのカフェラテを楽しませてくれるお店は、渋谷区の「MURRMA COFFEE STOP (ムルマコーヒーストップ)」。
浅煎りの自家焙煎コーヒー豆を扱っていて、その日イチオシの豆で淹れてくれる。
お店の前を通ると、焙煎の心地よい香りと多肉植物たちに引き寄せられ、つい足を留めたくなるコーヒーストップだ。


ある日、そのお店のカフェラテを飲んだ瞬間、思わず「美味しいいい」と唸って目を見開いてしまうほど衝撃的な1杯があった。

ワインを思わせるような芳醇かつ、フルーティな香りが口の中いっぱいに広がって、
「これ、コーヒーなの?!ワインを飲んでいるような気分になる!(お酒は呑めないけれど)」
と、新境地を開拓したような嬉しい驚きと美味しさに鳥肌が立った。

数年前に新宿駅にあるVERVE COFFEE ROASTERSを訪れた際、強く印象に残っていた『COFFEE IS A FRUIT』という言葉が頭をよぎった。
そう。コーヒーはフルーツなのだと、その言葉を、味覚と嗅覚で実感した。


飲み終わってすぐ、店主にとても美味しかったと全身全霊で伝え、今回のカフェラテに使っているコーヒー豆を購入することにした。
それは、エチオピアのニュークロップで、店主いわく「グレープ感強いですよね」とのこと。

豆のラベルには、グレープ、ベリー、ハーブのような、グリーンアップル とテイスティングの記載がされている。

後日お店に寄ると「いつもの豆にしますか?」と、いつもの認定されていて少し嬉しかった。


ニュークロップとは、お茶でいう「新茶」。お米でいう「新米」である。
当年度の収穫したてホヤホヤの新鮮なコーヒーだからこそ、味も香りもフルーティさが濃く残っていたのだと思う。

自宅に帰って、あらびっくり。
買ったコーヒー豆を記録しているコーヒーノートを見返すと、数ヶ月前にエチオピアの同じ農園のコーヒー豆を購入して飲んでいた。
その時と味の印象が全く違う。さすがニュークロップ。

コーヒーのニュークロップが日本に到着するのは、8月~10月が多いそう。
本年度採りたてで、香りも味も格別のニュークロップ。見掛けた際はぜひご賞味あれ。

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