見出し画像

ベランダ菜園と、息子のお仕事

上京して一人暮らしを始めてから、なんとなく、毎年ベランダ菜園を楽しんでいる。
成長を見ることが毎日の楽しみになるし、なんといっても心が和む。
就活していた頃、趣味は映画鑑賞とベランダ菜園です!と言うほどだった。

その年によって、ナスや枝豆、パクチーなど選ぶ野菜の苗は異なるけれど、欠かせないのはミニトマトとバジル。
ミニトマトは食卓の彩りが足りないときや小腹が空いたときに、バジルは塩漬けにしておくとパスタや肉料理に重宝できる。

今年はミニトマト、バジル、シソの苗を購入し、5月からベランダで育てている。
2年前に種の保存期限が切れていたミニトマトとカモミールも、ダメ元で種を蒔いてみた。

ベランダで育てている植物に、ゾウさんのジョウロで水遣りをすることが息子の日課でありお仕事だ。

去年は1歳になりたてで、2-3歩自力で歩けるかな?くらいの未だ未だ赤ちゃんだった。
ジョウロを持って、4種類ある鉢にバランスよく水遣りをして、ジョウロに水をもう1回入れてきてとアピールしてくる姿に成長を感じる。

「水遣りありがとうね、助かるよ〜」というと、はにかみながら嬉しそうに、へへっと笑う。可愛い。

トマトの黄色い花が咲いて、萎んで、どんどん大きくなる実を、指を差しながらキラキラした目で教えてくれる。
苗を買ったばかりの頃は見下ろしていたのに、今ではもうミニトマトに身長抜かされちゃったね。

バジルやシソに「はっぱ」とたまに呼びかけている。はっぱだね。大正解!
昼食に素麺を茹でるとき「パパと一緒にシソを5枚取ってきて欲しいな〜」と言うと、パパにシソはこっちだよとアピールして他の植物と間違わずに摘んでくれているらしい。よく葉を観察していて素晴らしい。

種の保存期限切れでも発芽したド根性カモミールの花が咲くと、ちょんちょんと優しく人差し指で触ってニコニコしていた。

ド根性カモミール


毎日植物に水遣りをして成長を見ているうちに、息子の中に愛着が湧いてきているのだろうなと思う。
「あか」「はち」「じゃー(お水)」「ちょうちょ」など、話せる単語が一気に増えた。
彼の中で小さなやり甲斐や達成感が積み重なって、自己肯定感が少しでも高まってくれていたら良いなあ。

先日、初めてミニトマトを2個収穫した。
半分に切ってお皿にのせると、ミニトマト食わず嫌いな息子は、パパとママに「あーん」して食べさせてくれた。生産者直々のあーん。
またトマトの実が大きくなってきているから、そのうち食べてくれることを期待する。




去年紹介したコーヒーの木は、こんなに大きく育っている。

ブルーマウンテンちゃん

大きな鉢に植え替えると更にグングン大きくなった。
まだ蕾の気配はないけれど、新芽が青々と艶があって愛らしい。
息子も、植物たちも、もっと大きくなあれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?