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映画『マゴーネ 土田康彦「運命の交差点」についての研究』より田邊監督と私


現在公開中の映画をご紹介します。
『マゴーネ 土田康彦「運命の交差点」についての研究』
6月9日金曜日よりシネスイッチ銀座を皮切りに全国順次公開中のドキュメンタリー映画作品があります。
監督はこれが劇場用映画初作品となる山口県宇部市在住の映像作家・田邊アツシ氏。
私は今回、アソシエイトプロデューサーでの係わり、配給協力等アドバイザリーでお手伝いいたしました

田邊さんと初めてお会いしたのは、約7年前に周南市で活躍のデザイナー・福永みつおさんから特別ギャラリー枠での招待をいただきました下松の笠戸島・屋外上映イベントでの遭遇がきっかけです。下松駅から笠戸島までアテンドいただいた際の車中、御一行の中に田邊さん、tysヴィジョンの笹尾社長と、和やかな歓談風景を思い出します。

人にまとう空気というものがあります。
‘口ほどに物を言う’と諺があるとおり、不思議と語らずともその人の人格や説得力は空気が仕事をするものだと、若い折上司から諭されました。
そうした人が確かにいることを体感的に東京時代、折々で出逢った方々からの影響からか特に仕事という媒介、フィルターを挟んだ時、触覚がはたらきます。

笠戸島への道々の談笑から同乗のお二人には前述の要素をはらんだ人間的魅力を感じました。
山口県という地方において、広告媒体を通しても表現力の奥行かさと選択力の鋭さを、その後また意識して拝見する機会も多々あり感嘆させられます。
とにかく心地よい時間を過ごせたことに印象が残りました。
「いつか映画にできるように撮り続けていることがありまして…」
自然と映画についての会話の中、田邊さんからそんな言葉がありました。
‘さり気なく必ず’みたく私には彼の思いを知ると共に、このご縁がまた続いていけると良いなとふと感じていました。

その後、単館系映画上映の主催事業といった私自身かつての杵柄を活かした場にも、ご夫妻でお越しいただいたりと交流が続く中での満を持しての田邊さん自身が手掛ける作品について、お声をいただきました。
現実的に劇場用映画への道筋、スキームを固めるについての協力依頼です。
ここでは具体的な解説は割愛しますが、様々なプロセスを経て、6月25日現在全国17館での公開となりました。

田邊さんが、あの時私に話した思いが、こうして現実となり夢が形になっていく流れを俯瞰するに、ある種の人と人とが結びつく事の奇跡は単に偶発的に発生したものではなく信頼関係の蓄積と本人の研鑽の賜物は否定できません。
ここからは作品を世に知らしめて浸透させることが主とするならば、今からが本当のスタートとも言えます。

この作品を通して、私自身、地方におけるまた映画との係わり方を考える良い機会でもありました。

山口県にお住まいの方には、現在山口と宇部にて絶賛公開中です。

【インフォメーション】

何とあの小倉名画座でスゴい上映イベントが催されます!必見です!
よくぞ実現に漕ぎ着けたと感心します。
何もなければ私も駆けつけたいところです。。お時間ある方にはぜひ!

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