第102回 容疑者Xの献身 (20 06年 日本) 堤真一の演技に泣かされた
東野圭吾原作の名キャラクターの一人ガリレオこと湯川准教授が毎度のように難解な謎を解いていくいつもの内容に加え、悲しい母子とその二人を守ろうとする一人の天才数学者との人間関係がからみあい、ラストでの涙無くして見れぬ名作へと物語はすすんでいく。
本作の見どころはなんといっても、湯川の大学時代の同期である天才数学者役の堤真一の迫真の演技であろう。
天才数学者であるが、今は学校の一教師となっている石神。彼は隣に住む弁当屋を営む松雪泰子演じる母とその娘が部屋で殺人を犯したことに気づき、母と娘を助ける為アリバイ工作をはかる。
ただ隣人という関係だけの石神と母子を自らを犠牲にしてでも守ろうとするその自己犠牲の精神に観客は感動する
ラストの石神の号泣シーンは日本映画界、日本映画の歴史に残る名シーンだと思う。
私もこのシーンで何度涙したことか。
主役のガリレオ湯川役福山雅治を完全に食ってしまった堤真一の演技を当時の日本アカデミー賞は助演男優賞候補にはあげたが、賞の授与はなかった。※2009年度の助演男優賞はおくりびとの山崎努が受賞
このことからも日本アカデミー賞が本当に価値あるものかという疑問が私の中で生まれた。
★★★★★ 5.0点
次回、第103回は本作同様福山雅治があのジョン・ウー監督の作品に出演!「マンハント」をピックアップ❗️
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