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第64回 ラヂオの時間 (1997年 日本) 三谷幸喜初監督作品かつ三谷幸喜最高傑作!

日本が誇る名監督と言われる巨匠は幾人かいる。三谷幸喜は私の中でこの作品のみで名監督の称号を授けたいと思える映画人だと思っている。残念なことに本作以降これと並ぶ作品が出てきていないが・・・

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ラジオ局内だけがこの映画の舞台。限られたスペースでの緊迫感と笑い(緊張と緩和)の時間の流れを観客は共に味わえる。※厳密には渡辺謙の絡むシーンだけ局外

鈴木京香演じる主婦の創作したラジオドラマが生放送中台本を無視し大きく変化した壮大な物語として放送される。声優やスタッフがその都度右往左往するドタバタ喜劇となる。

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私の好きなシーンやポイント

1、鈴木京香の旦那演じる近藤芳正がドラマに気持ちが入りすぎ思わずスタジオ内で叫んでしまい周囲の声優たちに頭を叩かれる

2、暴走を始めたベテラン声優演じる細川俊之を他の声優たちがマイクに音が入らぬよう気を付けながら羽交い締め。そして絞り出した細川の一言が最高。

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3、すごく適当なプロデューサーを演じる布施明。声優の一人戸田恵子演じる千本ノッコにだけ随分気を使い我が儘を許す。その軽い業界人ぽさが笑える。さらにエンディングテーマも布施明が歌っているが、曲の内容まで「千本ノッコが喜んでくれればそれだけで良い」という歌詞。最後まで笑わす。

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4、本キャストではなく、ゲストという形なのか、数々の俳優たちも端役で出ている。誰がどこで出ているか探す事も楽しみのひとつである。

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全ての発端は千本ノッコの我儘から始まったドタバタ喜劇

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ディレクターの唐沢寿明含め

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芸達者たちがそれぞれの個性を余す事なく発揮した本作はコメディ映画、喜劇の最高レベルと呼ばれるほどの名作となり歴史になを残すことになるだろう。


★★★★★ 5.0点


次回、第65回は限られたスペースでの喜劇。アメリカのコメディをご紹介。「ホームアローン」をピックアップ!

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