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「脚本 / 監督 /主演」3役をこなす猫目はち監督作品の独特な雰囲気

前回の記事でご紹介した猫目はち監督作品を、今回はご紹介します。

今泉力哉監督作品で俳優デビューを果たした猫目はち。かねてより映画製作を望み、2021年にはSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション長編部門にノミネートされるなど監督としても活躍しています。

1人の女性をめぐる
日常と愛と悲しみの記録

つま先だけが恋をした』(2018年)

「大事にするとはどういうことか?」「名前のない感情の行方は?」など、哲学的に物事を考える主人公の女性と、彼女を見守る同居人の男性の物語。一緒に料理をしたり、部屋で寛いだりする二人の日常にほっこりするのも束の間、彼らの関係に暗雲が立ち込めるのです……。

突き射す』(2019年)

『つま先だけが恋をした』を劇中劇として用いることで、自らが監督した作品から抜け出すことができず、自分の気持ちを見失っていく女性の苦しみを描きます。彼女に恋をする幼馴染の温かさと、彼の男友達のリアルさが魅力的な作品です。

花に問う』(2020年)

『突き射す』の幼馴染が主人公。東京から田舎に移り住み花屋を営む彼は、近所の喫茶店でお昼を食べ、自分の気持ちに蓋をするかのように淡々と生活しています。そんな彼の凝り固まった想いが、ある女性客をきっかけに溢れ出すのです……。

3作品目である『花に問う』は、全てのシーンが「栃木県鹿沼市」で撮影されたそうで、落ち着いた雰囲気の喫茶店、可愛らしい店構えのお花屋さんなど、どのシーンも街に溶け込んでいてとても素敵です。
以下リンクに監督コメントも掲載されていますので、気になる方はご覧下さい。

 また、いずれの3作品も特別協力に今泉力哉監督のお名前がありますので、彼の作品との共通点を探してみても面白いかもしれませんね。

シネマディスカバリーズでは、猫目はち監督作品を配信中です。
つま先だけが恋をした(2018)
突き射す(2019)
花に問う(2020)

▼この記事を書いた人 
矢野あかり / 
映画、恋愛、投資ジャンルにて執筆歴あり。

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