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【小説】 嫌われてもいい⑥

LINEをみた
あるワードを検索しても
みんなのLINEはあるのに
まゆちゃんと祐輔のLINEはなかった

祐輔は最後に会った日に真剣な表情で言った

下田まゆこさんとは社会人になってから
連絡したことも会ったことはないと•••。

昔、あれは2021年だったかその前の年だっただろうか
まゆちゃんとフェイスブックのメッセンジャーで
連絡した
祐輔に何を聞いていたの?
真由ちゃんは
言った
フェイスブックが乗っ取られそうになっていたから
河田君に相談していたの!

大変だったねと佳世子はまゆちゃんに言った

その後祐輔のフェイスブックでは
マユちゃんが祐輔のフェイスブックにコメントしていたから
佳世子は常識外れてことをしてしまう

2人とも付き合っているの?
まだ。

なんて祐輔のコメントに書いてしまったから
プライドの高い2人は怒ってしまったことに
全然気づかなかった

2人とも仕込み作業を企てて
フェイスブックの第二アカウントを使い
攻撃してきた
来たのは、祐輔だけだけど

そんなこんなで
LINEのすべてを弁護士さんに見せた時
弁護士さんは言った
マユさんって誰?
いつも2人の間に出てくるよ

気づいた時!
祐輔が結婚する2008年の3ヶ月前まで
付き合っていたのはマユさん

佳世子はマユさんの結婚式に呼ばれなかった
ケンカしていた訳でもないし
ほかの友達は呼ばれていたのに
のりちゃんも呼ばれていたのに
佳世子は呼ばれなかった
2次会には呼ばれた

そんなことを
考えながら
祐輔が去った後
中途半端な不倫に仕立てて
人の家族をぐちゃぐちゃにしてから
1年はすぎて6月になっていた

佳世子は実家に置いてある
ジョコの家からまた持ってきた
アルバム、洋服、
全てを捨てて
親と縁を切った
祐輔みたいに関わりたくないから
両親の電話とLINEをブロックした

45歳の6月だった

領収書番号はどこの会社なんだろう


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