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「同じ」とはどういうことか。何に価値を置くか。

美術館でゴッホの絵をみんなが見ている。
しかしその絵はレプリカである。限りなく本物に近い精巧に作られたレプリカである。
オリジナルは、その美術館の倉庫に眠っている。たくさんの人々がレプリカを見て、ゴッホに、作品に感銘を受ける。
なぜゴッホはこの絵を書こうと思ったのか、過去このような景色が実際にあったのか。どのような思索のなかこの絵を描いたのか。自分もこのような絵を描けるようになるのだろうか。など思いを馳せる。

この際、人に与える影響度においては、レプリカ作品の方が貢献度が高いのではないか。
レプリカは汚れると簡単に捨てられてしまうが、本来であればオリジナルよりも、そのレプリカの方が、人類の感性に対する影響度、芸術における価値は高く、高値で取引されるべきではないか。

オリジナルの方が価値の高いのはなぜか。
なぜなら、オリジナルがなければレプリカはない、オリジナルの方が一次性があり価値が高いからだというのが一般的である。

しかし、時系列は重要だろうか。
これは結果主義にもなるかもしれない。
しかし、物の捉え方としてオリジナルを重要視するか、見た人に及ぼす影響度を重要視するかによって考え方が変わると言うことを言いたい。

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