マガジンのカバー画像

アフリカの日々2003-2006夏

13
2003年7月から2006年6月までアフリカのジブチ共和国で過ごしました。 アフリカでの経験、学びは今のわたしに大きな影響を与えています。 印象に残ったエピソードを思い出しながら…
運営しているクリエイター

#青年海外協力隊

ジブチ(アフリカ)の結婚式

ジブチ(アフリカ)の結婚式

フランス在住12年になる香田有絵ですが、最初に生活した外国はアフリカのジブチ共和国。

今回は結婚式について記憶をたどります。

ジブチの結婚式は、日本とはとても違う形で行われます。

大きく違う点は以下の3つ。
1)新郎新婦の到着時間が遅い
2)新郎側と新婦側とで別々に結婚式をすることがある
3)食事は出ない

貧困地区からシェラトン・ホテル、新郎の別荘でと、ジブチではいくつもの結婚式に参加しま

もっとみる
違う世界観に出会った時、「日本に例えれば何時代?」と考えてみる。

違う世界観に出会った時、「日本に例えれば何時代?」と考えてみる。

自分の価値観では理解できない国について考えるとき、わたしは「いつの時代の日本に置き換えるとわかりやすいだろう」と考えます。
1つの時代でわからなければ、いくつかの時代を組み合わせたりもします。

例えば、2006年に旅行したことのあるイエメンについて考えてみます。
戒律の厳しいイスラム教の国で、2007年ごろから治安が悪化。内戦が長期化し、現在は外国人はほぼ入れない状態です。
男たちは腰に刀を差し

もっとみる
アフリカ、ジブチの食事

アフリカ、ジブチの食事

こんにちは。フランス、ランス在住の香田有絵です。
在仏歴も12年になりましたが、最初に暮らした外国は2003-2006年のジブチ共和国(東アフリカ)です。

「ジブチ人はなにを食べている?」今回はその疑問にお答えします。

3年のジブチ滞在で、いろいろな家にお呼ばれしました。

青年海外協力隊で配属された婦人会の女性たちの家、JICA関係ジブチ人のラマダン(イスラム教の断食月)明けの夕食、通りすが

もっとみる
アフリカで学んだ。議論に持ち込まず、相手が自分の価値観で腹落ちすることの大切さ。

アフリカで学んだ。議論に持ち込まず、相手が自分の価値観で腹落ちすることの大切さ。

こんにちは。フランス、ランス在住の香田有絵です。
フランス在住歴も12年になりましたが、わたしが最初に海外に出た先はアフリカです。

3年のアフリカ生活でわたしは、「相手の理解を得るためには、相手の価値観で話す」必要があることを学びました。

印象的な出来事を2つ、ご紹介します。

その1。
その頃わたしは空前のモテ期を迎えていました(全然うらやましくない話ですので、安心してお読みください)。

もっとみる
アフリカで識字教室ー考えるよりやってみよう。わからないことだらけだけど。

アフリカで識字教室ー考えるよりやってみよう。わからないことだらけだけど。

フランス、ランス在住の香田有絵です。

青年海外協力隊でアフリカにいたときのことです。

2年間の配属先はカルティエ・セット(第7地区)の「婦人教育と貧困対策のための協会」(以下婦人会)でした。
下の写真がその婦人会の建物と近所の子供たち。

ここで何をするかは、わたし次第なのだと配属されてからわかりました。

料理や裁縫教室、コンピューター教室、貧困対策の活動、何をしてもいいというのですが、道具

もっとみる
そもそも日本を出ることになった話

そもそも日本を出ることになった話

この夏で、フランス在住計12年になる香田有絵です。
今でこそ、当たり前のようにフランスでお散歩しているわたしですが、そもそも日本を出た日というのが存在します。
今日は、どういう経緯で日本を出ることになったか、わたしの最初の一歩について書きたいと思います。

海外で生活する人間はどういうきっかけで外に出るのか、という一例としてもお読みいただけますし、今とは違う生活をしてみたいけれど一歩を踏み出すか迷

もっとみる