ショックを受けた話

 ある病院のお話。私が受けた実体験と母の知り合いからの話。

 私は、夜中頭痛が酷すぎて救急車で運ばれた。病院に着く頃には家で飲んだ市販の薬が効いてきたため、痛くなくなっていた。後日、結果を聞くために来るよう言われ、その日は帰宅した。
 結果を聞くために、病院へ行ったところ異常なし。発作が起きていないとわからないのかもしれないと言われた。脳に何かあるわけじゃなくてほっとしたのを覚えている。
 この時、倒れてしまう病気が原因がはっきりしていなかったため、この病院でも聞いてみようという話になりそこで検査することになった。異常はなかった。親と聞きに行っていたのだが、診察室には親とは別に呼ばれた。
 最初に、私。「彼氏はいるの?」と先生に言われた。病気については何も言われなかった。いきなり彼氏の話?とも思ったが質問に答えた。勘違いかもしれないが、彼氏がいることを話すと不機嫌になったようにも見えた。
 次に、親が呼ばれた。内容は何も教えてもらえなかった。ただ、もうこの病院は来ない方がいいと言うだけだった。

 ある日、知り合いから聞いたその病院の話をされた。
知り合いの子どもが体調が悪くその病院へ行った。先生に手術をしないと危険だと言われたらしい。怖くて、セカンドオピニオンを受けた。違う病院では、薬で治せると言われ、手術をしなきゃいけないほどじゃないと言われたそうだ。子どもということもあって、薬で治せると言ってくれた病院を通うようにしたそう。その子は、手術しなくても完治したそうだ。
 そんな怖い話もあるのかとゾッとした。あの病院は行ったらいけないと思う一番の出来事だった。

 今日、久々にその病院の診察券を見つけた。あの時、なぜ病院へ行かないと言ったか話してくれた。「倒れるの嘘なんじゃないですか?娘さんが嘘ついてるんですよ」と言ってきたらしい。もちろん親は怒って「そんなことするわけないじゃないですか」と言っていた。そんなこと言われたなんて全く知らなかった。私に言えずにいたんだなと思った。案の定、その話を聞いて私は今、ものすごく気分が悪い。あの頃に聞いていたら体調がもっと酷いことになっていたのだと思う。

 今は、まだわからないこともあるけれど、病名がある程度付き、共にしている。あの頃、親が嘘だと言ったことを鵜呑みにしてたらと思うと怖い。きっと今の環境はないし、あの時の自分だったらこの世にすらいなかっただろうと思う。

 いつ、どんな病院に出会うかわからない。セカンドオピニオンは不信な点がある限り絶対に行った方がいい。
私は、なかなか病院に恵まれなかったけど、いつか自分にあう病院があると信じている。

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