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チカコ伝 第1章:「わかりません」さえ言えなかった少女時代の巻

 その日わたしは、風邪もひいていないのに
 声が出ないふりをして、
 学校でひとことも話さなかった。

『チカコ伝 第1章 第3話〜そしてザマソは生まれた〜』より抜粋



1981年、新潟県生まれ。
父は薬局を経営していて、母は主婦で、弟が1人。

平凡な家庭で、ちょっと変わっているといえば
中学生まで少女マンガもドラマも見せてもらえず
マンガ世界の偉人とマンガことわざ辞典(いずれもガチのやつ)
を読まされるという、だいぶ古風な家に育つ。

と、

これからわたしの41年間を振り返って書いていこうと思うんだけど、
実はひとつ問題がある。

わたしは短期記憶型で
極端に昔の思い出が少ないのだ。

例えば、小学生のとき好きだったアニメがほとんど思い出せないくらい。
タイトルは覚えてるけど、内容とか主題歌はほぼ覚えていない。

なので学生時代までの思い出はそれほど多くないのだけれど、

その少ない思い出は、
ほとんどがある記憶で埋め尽くされている。


   「言えなかった。」


冒頭の声が出ないふりをした話は、たしか小学校2か3年生のとき。
授業中に指名されたのだけど、私はその問題の答えがわからなかった。

でも「わからない」が恥ずかしくて言えなくて、ずっと無言のまま突っ立っていて、なぜかそのまま、声が出ないということにした。

今になっては謎でしかない😂

しかし当時は真剣で、本当に意味がわからんほどに、自分の気持ちや意見を言うのが恥ずかしくて仕方なかったのだ。


他の思い出も、同じようなものが多い。


✔️幼稚園のとき、マニキュアをしていったら同じクラスの子にいじめられた。嫌だって言えなかった。

✔️ピアノの教室で、これまた質問されたのに「わからない」って言えなくてただただ号泣した(やはり謎)。

✔️友達の家で草刈りの手伝いをしてたとき、誤って中指の爪をざっくり切ってしまいドクドク血が出てるにも関わらず、迷惑かけちゃいけないって思って隠し通した(よく隠せたなぁ)。

✔️中学の文化祭で、誰にも「一緒にまわろう」って誘えなくて、友達を探すふりをしながら1人で文化祭をまわった。さみしかった。

✔️好きな男の子ができても一度も告白ことはなかったし、それどころか必死に気づかれないようにしていた。(でも周囲にはバレバレだったらしいw)

✔︎自分から友達を遊びに誘うこともほとんどなく、
受け身で依存的で「ちかちゃんはつまんない」と親友が離れていったことが、中学でも高校でも大学でもある。

これは、今思い出してもめっちゃ悲しい。


そしていつも髪型が微妙😂


クラスでは下から2〜3番目の
目立たない位置をキープして
 
趣味もなくて、
自分の意見も特になくて
周囲に合わせて
大人に言われる通りに

勉強して、
いい成績をとって、
ラクそうな部活に入って、
青春を謳歌することもなく、
なんとなく過ごしていた。

でも実は、
「公務員になりなさい」
と言い続ける両親に

「そんな決まりきった人生は嫌だ」
「自分で決めた人生を歩きたい」
と思っていたのは覚えている。

でもその方法もわからないし
何かにチャレンジする勇気もなくて、

生きていてもつまんないし
どうやったら楽に死ねるんだろうな、

ってよく考えていた・・・


学生時代を要約すると、こんな感じ。
チャレンジしてないから特筆するような出来事もない。


これだけ聞くとめっちゃネガティブだけど
わたしは、子どもの頃のわたしを大好きだし、
かわいいなぁって思うし、尊敬もしている。

ただただ、優しくて真っ直ぐでピュアだっんだなぁって。

身の回りのものには全て命があると思っていて
鉛筆を落としたら「えんぴつさん、ごめんね」と謝ったり

もっているぬいぐるみを平等に扱って
ローテーションで毎日違うぬいぐるみと寝たりとか。

自分の「好き」よりも「周りの幸せ」を優先する子だった。

小学生に入り、クラスでいじめが始まって
「○○ちゃんに触ると○○菌がつくぞー!」と騒ぐ同級生の中で
「○○菌なんてないんだよ」「○○ちゃんあそぼ!」ってみんな平等に接していたりとか。

でも、いじめられっ子に優しくすることで陰口を言われるようになったりもして・・・

ピュアすぎて、嘘やいじめがある世界にびっくりして、この世界で生きる方法がわからなくて、周りに言われる通りのマニュアルを必死で生きてきたのかな、と思う。


今はこんな風に自分を出せるようになりました(泣)


そんなわけで、

自己表現力-10000ポイントから始まったわたしは
40年かけて、どうにか自分を表現できるようになろうともがいてもがいて、1ポイントずつ積み重ねて、今に至る。


それはもう
試行錯誤の紆余曲折の無我夢中の七転八倒で、

小学生のときは「ギャグを言ったら人気者になれるはずだ」とお笑いを研究し、なぜか語尾に「ザマソ」をつけるという技を編み出して、結果「ザマソ」というあだ名を付けられたりしていたなぁ。(遠い目)

でもその経験を伝えることで、

「自分が出せない」ことに悩んでいる人、
「もっと自分を表現して自由に生きたい!」と思っている人の、
ヒントや勇気になったらいいなぁと思ってるよ🌟


わたしの人生には
何度か明確なブレイクスルーがあるんだけど、
最初のブレイクスルーは

「趣味ができたこと」
でした。

その話は次回に!

>>チカコ伝 第2章はこちら

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