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物語に酔えるという個性
〈ここ数日、ずいぶんと物語に酔ってるわね〉
そりゃあもう。
素敵な漫画に出会いまくりだもの。
既刊が8巻あるやつと、11巻あるやつと、3巻あるやつ。
それぞれ全部読み切って、最新巻に追いつくのは……まぁ、あの手この手を駆使しても、しばらく先になりそうだけど…。
それでも、楽しい。すっごく楽しい。
〈それはよかったわね〉
うん。
で、思ったんだ。
僕は、やっぱり、強く、幻想に憧れてる。
シャル
主人公
〈ロミィ〉
妖精ちゃん
本が好き。
漫画も小説も好き。
アニメも映画も好き。たまにはドラマも好き。
これってさ、よくある趣味とも言えるけど、ちゃんとした個性とも言えると思うんだ。
〈というと?〉
たとえば、そう。
僕は、『ONE PIECE』も好き。全巻読んでる。
でも、あんなに有名で、あんなに面白い、もはや国を代表するレベルと言われてもおかしくない作品なのに、1巻も読んだことがない人が、世の中には確かに存在する。
〈……その言い方、だいじょうぶ?〉
たしかにちょっと偏って聞こえるね。
読んだことない人を非難する意図はまっっったくございません。
名作だから読んだ方がいいとか、そういうのもまったく思いません。
読みたいものを読めばいいんだから。
あとは……例えて言うなら……。
自分が好きなものって、好きだから、当たり前のように自分の周りでよく見かける、気がしてる。
たとえば、僕は地元の本屋と図書館の位置と本の並び順と品揃えの傾向を熟知してる。
でも、知らないこと、興味のないことは、びっくりするほどわからない。
たとえば、僕は地元のタピオカミルクティーのお店は1軒も知らない。
〈つまり、自分の好きなものが世界の全てとは限らない。むしろ、自分の好きなものをまったく知らない人だっている、ということ?〉
そうそう。
そして、だからこそ、僕の物語好きは、ちゃんとした僕の個性のひとつだと言える。
僕は「好き」だから、物語が好きなのは当たり前のことだと錯覚してしまう。
だけど、そうじゃない人もいるんだから、これは個性。
そして、いま、この個性が、僕の中の創作意欲がなかなかに燃え上がらせている。
〈何を創りたいの?〉
イラストも良い。
漫画も良い。
音楽も良い。
でも、やっぱり、言葉がいい。のかな?
〈「のかな?」ってどういうこと?〉
だって、他の創作活動より言葉の方がうまくできる(と思ってる)から、言葉で創作しようって決めてるように思えて気に入らない。
「これしかできないから」という言い方は可能性が狭まる気がして苦手なんだ。
〈でも、このnoteでは言葉で創作してるよね?〉
そうなんだよね……。
うーん、挿絵の一つぐらい、挑戦してみようかな…?
あ、この随筆だけじゃなくて、小説をまた書き始めるってのも、面白いかも…。
とにかく、改めて気がついたんだ。
僕は、クリエイターになりたい。
何を創ることができるのか、またよくわかっていないけど。
それでも、少なくとも、何かを創り続けるひとでありたい。
これはまぎれもない個性だって、胸を張って言える。
今回はこのぐらいで。
ところで、ロミィ。ツインテールにしない?
〈急にどうしたの???〉
いや、やっぱり金髪ツインテールっていいよねって。うん。
〈………あっ!今読んでる本の影響でしょ!〉
あ、バレた?
〈バレバレ〉
で、どう?
〈どうって?〉
ツインテール。
〈んー、考えとく〉
やった!
それじゃあ、またあした!
〈ばいばい!!〉
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