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シンプルに、深く。

 「シンプルに、深く。」
 これが理想。

 この理想を見つけた経緯を語ろう。


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
妖精


 僕には、それはそれはもう可憐で華々しい、中二病らしい中二病時期があった。
〈可憐で華々しい…?〉
 そのとき、貴重な経験をしたんだ。

 ごちゃごちゃしたものを生み出しまくるという、経験をね。

〈…って、どんな経験よ〉
 僕の中二病は、細部まで定義する系だったから。
〈え、◯◯系とかあるんだ〉
 いやぁ、すごいよ。当時のメモとか残ってるけど、読み返すと、書いた僕でさえ「すっげぇ…!」ってなる。

〈メモ魔なのは相変わらずなのね〉
 メモは記録。記録は歴史。歴史はアイデンティティだから。

 で、この経験がひとつの気づきをもたらした。
 ごちゃごちゃしたものは、わかりにくい!!!

〈おーーーい!過去全否定!?〉
 これは否定じゃない……そう、進化なんだ。
〈進化…?〉

 RPGのラスボスだって、第一第二形態と複雑になるけど、最終形態はシンプルな姿だったりするでしょ?
〈そういう話かなぁ?〉

 まあ、真面目な話。
 ごちゃごちゃしたものを経験しないと、シンプルの良さはわからない。
〈まあ、反対のものを知ってるってのはアドバンテージなのかな〉

 つまり、この経験があるから、今の僕があると思える。
 だから、中二病が恥ずかしいだなんて、ましてや黒歴史だなんて、これっぽっちも思わない。
〈強がってない?〉
 ううん。
 これは、強がりでもなんでもなく、心からそう思ってる。

 そして、シンプルな方が、僕の好きな「深み」を感じやすいんだ。

〈細かい記述がある方が深そうに見えるけど〉
 そういう深さもあるね。

 でも、この場合の「深み」って、もっと感情的な部分。

 それは、それぞれが感じるもの。
 こちらで用意するものじゃない。

 そして、そういう「深み」を感じとってもらうには、わかりやすさが大切。
 そのわかりやすさは、まさにシンプルさがもたらす。

 だから、シンプルなのが、「深み」をもたらすってこと。


 今回はこのぐらいで。
 本当はもうちょっと色々書こうと思ってた。
 でも、「シンプルにしよう」という内容の記事がシンプルじゃないのはどうなの?って思って、削りに削りまくった。
〈逆に分かりにくくなりそうね〉
 そこが問題。

 うーん、「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのかなぁ、やっぱり。
〈シンプルなだけじゃあ「深み」が生まれないのかも〉
 可能性あるなぁ…。

 やっぱり、理想の定義って、たいへんだぁ。

 それでは、またあした。
〈ばいばい!!〉

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