嫉妬を乗り越えたエネルギー源
今まで、「noteで自分からフォローする」ということができなかった。
〈そうね。どうして?〉
嫉妬深かったから。
シャル
主人公
〈ロミルダ〉
妖精
〈自分からフォローできなかったって言っても、フォローバックはしてきたよね〉
……この際、素直に言っちゃってもいいかな?
〈いいんじゃない?〉
僕のフォローバックは………機械的なんだ。
フォローされたら、フォローする。
フォロバ100%、ってやつ。
この方針を選択するまで、だいぶ悩んだ。
それはそれはもうすっっごく悩んだ。
「機械的にフォローバックしても意味ないでしょ」とか。
「逆に失礼では?」とか。
すべての投稿を見てあげられるわけじゃないのに、って。
〈いいんじゃない?〉
いいのかなぁ…?
〈実際、私達の記事だって、フォロワー数に比べて閲覧数は少なめでしょ?そういうものでしょ〉
〈それに、どうしてフォローバックをしようって思ったの?〉
そりゃあ……そのほうが、相手がうれしくなるかなぁって、思って。
〈なら、それでいいじゃない〉
でも、何度も言うけど、ぜんぶを見てあげられるわけじゃない。
そもそも、ちょっと前まで、他の人の投稿なんて滅多に見ようとしなかった。
そして、いま、そのことをここで言っちゃった。
………やっぱり、幻滅されちゃうかな…?
〈ま、幻滅する人もいるかもね〉
やっぱり…。
〈でも、私はシャルのそういう素直なところ、好きよ〉
えっ?
〈………〉
………。
〈………ほら、なんか言うことあるでしょ〉
あっ……ありがとう。
〈どういたしまして〉
〈それに、幻滅したりスルーしたりする人がいても、逆に、ちゃんと私達を見てくれる、本物のファンも、必ずいるんだから。そういう人を大切にできていれば、だいじょうぶ〉
〈八方美人なんて、シャルらしくないよ〉
〈で、今日の本題はそれじゃないでしょ?〉
そうだった。
言った通り、機械的にフォローバックはしてきた。
でも、「こちらからフォローする」というのが、どうしてもできなかった。
そもそも、他の人の投稿を見ることすら難しかった。
〈その理由が、嫉妬?〉
そう。
僕は、すごくすごく、嫉妬深い。
ああ、この人はなんて楽しそうなんだろう。
ああ、この人はなんて文章が上手なのだろう。
ああ、この人はなんて色んな人から好かれているのだろう。
もう、ほんと、いつもいつでも嫉妬しちゃう。
そして、卑屈になっちゃう。
弱ってるときは、特に。
だから、平常心で、他の人の、いきいきとした発信を、直視できなかったんだ。
〈まぶしすぎて?〉
そう。
きらっきらに見えて、苦しくて。
でも、でもね。
最近、自分からフォローできるようになってきた!
人の投稿も読めるようになってきたし、スキもできる!
(コメントはまだ難しいけど…)
これって……すごくない?
〈最高にすごいと思う!〉
でしょう???
〈また、誰かとコミュニケーションを取ろうと思えるようになったんだなって、泣けてくるわ〉
……なんか、そう言われると、大仰に聞こえる。
〈人が信じられなくなって、人を信じようとしなくなって……それでもまた、人と関わろうとし始めたんだもの。大仰でもなんでもないわ〉
そうかなぁ?
〈そうよ〉
〈それにしても、なんでそういう変化が起きたのかしらね〉
たぶん、だけど。
最近、総閲覧数が10000回を超えたり、とってもうれしいコメントを頂けるようになったり、そもそもスキの絶対数がちょっとずつ増えてきたり…。
つまり、読者の皆さんのおかげで、自分に、ちょっと、自信がついてきたから、だと思うんだ。
……月並みな話かなぁ?
〈いいえ、真理よ。きっと〉
〈発信者にとって、やっぱり、ファンの応援が、一番のエネルギーってことよ〉
〈使い古された言い回しなんかじゃなくて、本当に本当だから、みんなそう言うんじゃない?〉
……そうだね。
僕も、最近やっと、そのことがわかるようになってきたってことかな。
〈そうそう〉
読者のみなさま。
ファンのみなさま。
本当に、いつも、ありがとうございます。
今回はこのぐらいで。
今回のテキストを読み返して思ったんだけど……僕ってちょろすぎない?
〈そうよ〉
えっ。
〈そうよ、ちょろいわ〉
……それって、どうなのかな。一喜一憂が過ぎないかな…?
〈シャルは一喜十憂ぐらいなんだから、喜べるときに思いっきり喜ぶぐらいがちょうどいいの〉
なるほど…?
〈それに、喜んでるシャルを見てると、私もうれしい〉
……わかった。
だったら、思いっきり喜ぶことにする。
それでは、またあした!
〈ばいばい!!〉
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