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写真やイラストを使ってくださった記事

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noteの海に放った写真やイラストたち。それぞれ新たな記事となってまた出会えた嬉しさを集めたマガジンです。使ってくださった皆様に、感謝を込めて。
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写真を使ってくださった記事を集めました

写真を撮るのが好きです。 もっと言うと、写真を撮るという行為によって得られる没入体験が好きです。 そんななので依然、自己満足に終始しています。 好きなら仕事にしてみるかなぁ、とぼんやり考えることもありますが、仕事となるとその先にお客様がいるわけで。 積極的に「誰かのためにこの写真のスキルを役立てたい!!」と思ったことは、実はあまりありません。 でも、noteでちょっと嬉しいことがありました。 *** すでにnoteクリエイターとして活動している皆さんにはおなじみ

「カフェインより、梅酒ソーダを飲みなさい」母の声が聞こえる

 ぷち、ぷち、ぷちっ。爪楊枝の先で、梅のヘタを取り外す。地味な作業に見えるが、実際に手を動かせすと難しい。  稀に手が滑って、梅の実をガリっと削ってしまう。またやっちゃった。梅をコロコロと手前で転がし、削り跡をさりげなく隠す。  私の実家では、母が毎年梅酒を作っていた。夏になると、大量に梅を購入する母。両手に梅を抱えた母は、口をへの字に曲げていた。ぶらんと垂れ下がった腕は、鉛のように重そうだ。  ぷうんと、青臭い梅の香りがする。あの香りを嗅ぐと、夏が来たなと思う。 「

【読書】すみれ荘ファミリア/凪良ゆう

今回は、『汝、星のごとく』で有名な凪良ゆうさんの作品です。 人はみな様々な顔を持っています。そして、それはある人から見れば表で、別の人から見れば裏に見える。 本作は、すみれ荘という下宿の管理人とその住人や家族の周辺での人間模様が描かれています。 ですが、タイトルや表紙画のようにのほほんとしたストーリーではなく、少しミステリアスで表向きは良い人の裏の顔というか怖いくらいの心情が読んでいる読者に迫ってくるような作品です。 だんだん表に現れてくる真実にどきどきハラハラが止ま

【短編小説】 「フタツ氏の、じゃがいもと夢の時代」 (3400字)

 煮える頃だ。ふつふつと音で分かる。空の、水色と黄色の混ざった箇所だけ描き終わりたい。集中力を要する過程だった。もしかしたら、今回は勝負できるかもしれないという予感があった。一筆ごとに確信へと変わる。そうしたら、肉じゃがでもしようか。なんも要らないかと、笑う。自分を納得したかった。  母がここを去ってもうすぐ半年になる。忘れられない味を再び、思い出す。それでもう悲しくもならない。今はそんな気がする。季節は確かに巡った。母は僕の前に姿を現さなくなっただけで、まだどこかで呼吸す

節約バカは何でも作る。

工場勤務のtaketakeです! 横山光昭さんの本を朝から読んでいます📕✨ 高収入の割にお金が貯められない方って結構おられるそうです。 それは僕も感じる事がよくあります。 前職の地元のメーカーで長年組合委員をしていたので、製造業に勤務しているご近所の収入事情は大体察しがつきます。さすがに共働きかどうかまでは分かりませんけども。 奥様方はさすがに知らないでしょう! 幼稚園では子どもの習い事や旦那さんの仕事の話をされる方が多いので、色々とくみ取れるんですね笑 そうなん

コスパのいい悪夢

僕は今の家が好きである。 引っ越して1年と4か月。 最初は落ち着かなかったあの部屋も今ではすっかり我が城と化した。 僕が今まで住んだ部屋の数は実家で一人部屋を与えてもらってから今の部屋で5部屋目。 この5部屋の中でも今の部屋が一番愛着があると言えるだろう。 やはり初めて本当の意味での一人暮らしを始めた部屋だからというのもあると思う。 (東京来て1発目の代々木の部屋は色々あって人の部屋) あと気に入っている理由を挙げると ・家賃の安さの割に部屋が綺麗 ・ワンル

未就学児の子供なら2LDKいらない説

まだ未就学児の子育てしかしたことないので未就学児で括らせていただいています。 今まで子育てをしている中で最適な間取りはなんだろうと考えていた。 会社からの家賃補助がそれなりには出るので新卒2年目で2LDKの賃貸に4人で住んでいます。 就職前は妻が1DKの賃貸を借りて3人で住んでいました。 結果的にコロナ前の健康な時なら2LDKいらない説に辿り着きました。 ◯結果的にみんな集まる子供は不思議なことに川のカルガモのように親の後ろをついて回ります。 なぜか2LDKの賃貸

『1K』

笑った音と 泣いた音 この壁の中にとじこめて  笑った色と 泣いた色 この壁じゅうに塗りつける 埋もれてたって 忘れてたって ぜんぶぜんぶ ここにある 見つけたものも 無くしたものも ぜんぶぜんぶ ここにしかない ご飯をたべて 息をする 日が登って 日が沈む 瞳を閉じちゃう そのまえに もう少しだけ 話がしたいよ

ナンパする人の凄さ

お酒を飲みに行ったときに、すごくハッとさせられたこと。 街で、ナンパをしている人の気持ちを自分は理解できませんでした。 そんなの、引っかかる女子なんかいないし、たとえ上手くいくとしても何回も失敗するから、効率が悪いだろうと考えていた。 でも、お酒の席で、ナンパの話になったとき、みんな恥ずかしいからやらないし、そんな勇気がないという話になった そこで、ふと思った うまくいかないことをやって、試行錯誤しているのではないか? ナンパは恥ずかしいし、失敗ばっかする。でも何

私にしか歌えない歌を。

心におじさんを飼っているので辛口のお酒しか飲まない。 なのに、肌寒くなってくる今くらいから冬にかけては梅酒が恋しくなる。 ゼリーを作ろうと温めた梅酒がほわんと香る。 甘い香りは琥珀に閉じ込められた虫みたいに私を動けなくする。 全然タイプじゃないのになんであいつが気になるの!?と悩み悶えるマンガの主人公の気持ちがよく分かる。 やはり引力には逆らえない。いいものはどうしたっていいのだ。 昨日You Tubeで観たキョンキョンの「木枯らしに抱かれて」を思い出す。アイドル

恐る恐る平成20年の梅酒を飲んでみた件

我が家には大きな梅の木があり、毎年6月になるとみんなで梅の実を収穫し、祖母が梅干しと梅酒を作るのが恒例行事でした。 祖母が亡くなってからはすっかりやらなくなってしまいましたが、先日古い食品庫を整理していたところ、忘れ形見の梅干しと梅酒が大量に発掘されました。 自家製の梅酒とか梅干しって一体どのくらい持つものなのでしょう??? ちなみに一番古いもので平成3年のものがありました。計算したらもう29年も前というから驚きです。平成の前半ってそんな昔だったのね!! よく、江戸時