#197【日記】ナウシカぶって人の仕事を増やす不審者
今日もお読みくださってありがとうございます!
ナウシカぶってゴミと仕事を増やす不審者
先週金曜の昼、ジリジリと焼けつく地元の駅で、3センチくらいの虫がひっくり返ってジタバタやっていました。
はぁー、虫よ、お前も生きるのってじゃないよね、と勝手に感情移入。
その日の昼に、昼休みを縫って電話に出てくれたあーちゃんが「どこで何をしていても生きるのは楽じゃないよね。その中で自分が何を選択するのかちゃんと考えるべき」と言ってくれたのが頭に浮かびました。
また、余談ですが、旧友おーちゃんは、高校のころ、教室に闖入した虫でも、できるだけ殺さないようにしていました。当時創立110年を超えていた母校は緑が豊かで、古い校舎に大きな虫が入ってくることしばしばでした。当時はエアコンもなかったので夏は窓は開けっぱなし。虫嫌いのわたしが叩き殺そうとすると、「わたしがやるから!」と言ってノートなどで窓から外へ逃がします。
閑話休題。
駅の虫の話でした。
この子、このままここにいたら誰かに踏まれて死んでしまう。
それはこの虫も踏んだ人も可哀想だからと、持っていたウェットティッシュでこよりを作ってつついてひっくり返して逃がそうとしました。
虫が逃げたらティッシュはゴミ袋に入れて持ち帰ればよい。
そしたらこいつ、ウェットティッシュにしっかりしがみついて動かなくなってしまった。
ひっくり返ったら飛んで逃げていくと思ったのになぜ!!
さっきまでむなしく空を切っていた六肢が、何かに掴まることができた安心感でしょうか。
しかしわたしは困ってしまった。これでは電車に乗れない。
虫のついたウェットティッシュを持ってオロオロウロウロするサマードレスのアラフォー不審者を、若い駅員さんはちゃんと見ていてくれました。
「こちらで虫を逃がして、紙を捨てておきますよ」とにっこり。
なんと慈悲深い!!!(ブッダ@『聖おにいさん』)
蜘蛛の糸なのかナウシカなのか、何かにかぶれて虫を助けたヅラして、駅員さんのゴミと仕事を増やしただけの話でした。
NODA・MAPの当日券抽選に行った
さて、さっきまで虫の付いたウェットティッシュをもってオロオロウロウロしていたアラフォー不審者がサマードレスで出かけた先は、池袋にある東京芸術劇場でした。
毎年必ず観ているNODA・MAPの舞台『正三角関係』の当日券抽選に行きました。
劇団先行抽選会員、ぴあ先行抽選、イープラス先行抽選、一般発売、追加発売、ぜんぶダメでした。
松潤のせいだ。松潤なんか出なくたって観にくるのにぃー(やつあたり)!
もう随分前に、宮沢りえさん主演で美輪明宏さんの半生を描いた「MIWA」では、うっかりチケット代の振り込みを忘れてチケットが流れてしまい当日券に並んだことがありました。そのときは先着でしたが、今回は抽選だそうです。
高橋一成さんのときもチケット争奪戦すごかったけど、ここまでじゃなかったと思う。
松潤すげえな。
抽選券配布時間内に会場に行き、抽選券となるリストバンドを受け取り、当たればチケットを買うことができます。
抽選結果発表時間まで、劇場近くのカフェで待ちました。
会計のとき、キャッシュトレーにエアコンの風が直撃して1000円札が飛んだのであわててわたしがそれを押さえました。
すると、後ろに並んでいた上品なご婦人が、うふふと笑い、「危なかったですね」と声をかけてくださいました。
なんかほっこりしました。
見るとそのご婦人も、同じリストバンドをつけていらっしゃいます。
抽選だからライバルなんだけれども、同じものが好きな仲間、のように感じました。
その後そのカフェには来るわ来るわ、同じリストバンドの民。
あああ平日なのに当日券抽選こんなにいんの?これは厳しいかも。
でも、ほっこりしたからまあよしとします。
生活が続くっていろいろあるけど、こうして小さないいことで気が紛れることもある。
小さな善意に感謝した日でした。
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