19省区30都市を旅した私がおすすめする【中国の旅行先15選】
こんにちは、ハルです。
北京留学中の長期休みや連休、帰国後の旅行で中国国内19省区30都市を訪れました。
中国と聞くと上海や北京を思い浮かべる人が多いと思いますが、中国は「中国」と一括りにできないほど広い。「本当に同じ国!?」と言いたくなるほど色々な景色・文化に出会えます。
王道なところからマイナーなところまで、私が特におすすめする15の街を紹介します!
1【上海】中国旅行入門に最適
上海は日本から近く、最も気軽に行ける中国の街。LCC(格安航空)なら1万円前後で行ける!私は春秋航空で片道7千円で行ったこともあります。
外灘で夜景を観たり、中国式庭園の豫園を散策したり、南京東路や田子坊で買い物を楽しんだり。中心部だけでもたくさんの観光地があります。
租界地区には西洋風のお洒落なカフェも多く、最近は上海ディズニー⬆︎も人気。
日本人を含め外国人旅行者が多いので、観光地では結構英語が通じるのも安心です。
2【北京】歴史を感じる中国の首都
言わずと知れた中国の首都、北京。
上海より遠いですが、日本から直行便がたくさん出ているので行きやすいです。
天安門と故宮を中心に、歴史的な観光地がたくさん。万里の長城⬇︎へも北京から日帰りで行けます。スケールの大きい観光地が多く、中国の広さを感じられます。
地下鉄が発達しているので市内のどこへでも行けます。王府井や五道口、西単などの繁華街はとても栄えている大都会。北京のイメージが変わるかもしれません。
3【広州】食は広州にあり
グルメ旅といえば広州。
広東料理は甘めの味付けで、日本人の味覚によく合います。広州に行ったら朝ごはんの飲茶は欠かせません。
私のお気に入りは「腸粉」という料理⬇︎(右下。ちなみに左の黒いのはウナギ)
南方なので比較的暖かく、冬の旅行にもおすすめです。旧租界地区ではヨーロッパ風の建築も楽しむことができます。
日本から直行便もありますが、上海経由の便も多いです。
4【張家界】アバターのモデルになった絶景
湖南省の張家界にある武陵源では、映画「アバター」のモデルとなった絶景に出会えます。
広い国立公園はいくつものエリアに分かれており、少なくとも3日間かけて周るのがおすすめ。入場チケットは買った日から4日間有効です。
張家界駅から行ける天門山では「天国への階段」と言われる絶景も見られます。なんと市街地から山頂までロープウェイで行けるんです!さすが中国、日本人にはその発想は浮かばない。
お決まりのガラスの橋⬆︎
張家界にも空港がありますが、日本からは何度か経由して行くことになります。私は長沙という街からバスで移動しました。(列車で行くつもりでしたがチケットが取れなかったため)
5【ハルビン】氷まつりは一見の価値あり
中国の東北地方、黒竜江省の省都ハルビン。
毎年12月末〜2月にかけて行われる“冰雪大世界”という氷まつりは、世界三大氷まつりの一つに数えられます。
私が行った1月は昼でもマイナス20度、夜はマイナス30度以下と死ぬほど寒かったです!が、氷の彫刻がとても綺麗で良かったです。
2月なら夜マイナス20度くらいだそうですが、開催期間の前半の方が綺麗な彫刻が見られます。
氷まつりだけでなく、ロシア風の建築が残る街並みは異国感を楽しめます。夏は避暑地としても人気です。
日本からは上海経由が行きやすそうです。私は北京から夜行列車で行きました。
6【包頭】内モンゴルの大草原
内モンゴル自治区の中心・フフホトは都会ですが、郊外へ行くと絵に描いたような大草原や砂漠もあります。
草原や砂漠はツアーで行くと楽。私は北京からバスで行く2泊3日のツアーに参加しました。草原ではゲルに泊まったり、乗馬体験をしたり。砂漠ではラクダにも乗れます⬇︎
大草原で1泊した時の夜空はまさに天然のプラネタリウム。行ったのは10月上旬でとても寒かったですが、時々暖をとりながら星空を楽しみました。
内モンゴルへ行くなら夏がおすすめです。
7【成都】四川料理・パンダ・三国志
パンダ繁殖基地では、たくさんのパンダを見ることができます。パンダが活動的な朝がおすすめです。ガラス越しですが、生まれたての赤ちゃんパンダも見られます!
そして四川省といえば、四川料理!辛いのが大丈夫なら、火鍋や串串香⬆︎という串に刺した具材を鍋に入れる料理にチャレンジしてみましょう。
私はあまり詳しくないですが、三国志が好きなら武侯祠など三国志にまつわる場所もたくさんあります。
時間があれば、成都を拠点に九寨溝や都江堰に行くのもいいですね。
8【重慶】千と千尋の世界
ライトアップされた洪崖洞は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のよう。台湾の九份にも行きましたが、こちらの方が千と千尋っぽいと思いました。
重慶は「小吃(軽食)」も有名で、美味しいものがたくさんあります。
露店や雑貨屋が立ち並ぶ磁器口⬆︎でお土産を買ったり食べ歩きを楽しむのもおすすめ。私はあまり時間がありませんでしたが、郊外にも見所がたくさんあるので3〜4日くらい滞在するのも良さそうです。
9【南京】古代・近代の歴史を感じる
江蘇省の南京には中華門や孔子を祀った夫子廟など、歴史的な観光地がたくさんあります。かつては中華民国の首都がおかれました。今は総統府が見学できます。
それでいて大都会でもあり、住みやすそうな街です。(ただし夏はとても蒸し暑い)
南京大虐殺のイメージが強いかもしれませんが、以前1ヶ月滞在した際、日本人だからと差別されたり嫌な思いをしたことは一度もありませんでした。南京大虐殺同胞記念館へ行ったときも。
南京市としても、日本人を対象に観光誘致をするなどとても友好的です。
日本からは直行便もありますが、上海から高速鉄道やバスで移動することもできます。
10【麗江】中国人が一度は行きたいと思う憧れの地
雲南省の麗江古城は世界遺産に登録されています。
観光地化されていますが、昔の街並みが残されていて京都のようなイメージ。外国人観光客も多いですが、中国人にとっても憧れの地だそうです。
麗江古城は賑やかなので、静かな雰囲気が楽しみたいならバスに乗って束河古城や少数民族の人たちが暮らす白沙⬆︎まで行くのもあり。
雲南省の省都、昆明を拠点に旅行するのが一般的。昆明から麗江は列車で10時間ほどでした。(高速鉄道だともっと速いはず)
11【西寧】“小さなウユニ塩湖”の鏡張り
青海省の省都西寧は、標高約2000mなので夏でも涼しく過ごしやすいです。内陸都市とは思えないほどの発展ぶり。
西寧から郊外へ行くのがおすすめ。チャカ塩湖は、まるでウユニ塩湖のような鏡張りの絶景!
行くなら絶対に7月がおすすめです。なぜなら、チャカ塩湖へ向かう途中、車窓から琵琶湖の6倍もある中国最大の湖・青海湖と菜の花畑のコントラストが見られるから!
チャカ塩湖以外にも、青海湖・日月山・砂漠を回る1日ツアーに参加しました。絶景の連続です。日本人にはあまり知られていませんが、西寧から200kmほど離れたところにある国家地質公園も絶景ポイント。
西寧の街自体も、漢民族のほかにチベット族やイスラム教徒の回族の人が多くて独特の雰囲気。チベット仏教の寺院やイスラム教モスクも見学できます。
かなり内陸で標高も高く、郊外へ行くと富士山の高さを超える場所も。日本からは上海や北京経由で行くのが一般的です。(私は北京から23時間かけて列車で行きましたが、おすすめしません)
西寧駅はチベットのラサへ向かう列車の始発駅。いつかラサも行ってみたいと思います。
※外国人がチベットへ行くには通行証が必要で、ツアー参加での旅行しか認められていません。
12【桂林】漓江下りで楽しむ水墨画の世界
広西チワン族自治区の桂林といえば、漓江下り。まるで水墨画の世界に迷い込んだような感覚になります。
私は桂林市内発着のバスツアーに参加しました。個人で行くのはハードルが高めですが、ツアーなら交通手段も漓江下りのボートのチケットも込みなので楽です。
漓江のイメージと違い、意外にも桂林の中心部はそこそこの都会で栄えていました。名物の米线(ビーフン)は、ハズレなしで美味しい!物価も安いです。
13【厦門】海鮮が美味しい海辺の街
アモイ島からフェリーで2018年に世界遺産に登録されたコロンス島へ渡れば、写真のような可愛い街並みにも出会えます。
アモイ島から日帰りでも行けますが、コロンス島にも宿泊施設があるので1泊するのも良いかもしれません。
アモイは台湾に近い南方なので冬でも暖かく、マンゴーも食べられます。海に面しているので海鮮も美味しい。写真はその場で調理してくれる海鮮スープの屋台⬇︎
私は冬に行ったため過ごしやすく(夏は暑い)、居心地が良かったため1週間以上滞在してしまいました。
14【ウルムチ】ウイグルの中心、世界で最も内陸にある都市
新疆ウイグル自治区の中心・ウルムチは、世界で最も内陸にある都市と言われています。
「こんなに都会なのか!」と驚くほど発展しています。2019年には地下鉄も開通し、空港から市内まで地下鉄で移動できます。
ウルムチの街は南北に分かれていて、北は漢族、南はウイグル族を中心とした少数民族の人たちの居住エリアです。
南では写真の烤包子のようなウイグル料理が食べられます。塩気のある羊肉が入っていて美味しい!ウイグル料理は日本人の味覚に合うものが多い気がします。
国際大バザールでは、ウイグル族の人たちのダンスが見られました。楽しいのに上品さもあって素敵。観ていて飽きません。基本的にペアで踊るようで、同性同士でも異性同士でもOKみたいでした。
ウルムチの一大観光地なので、漢族の観光客も一緒に踊ったりしています。
15【カシュガル】中国ほぼ最西端、キルギスとの国境付近の街
ウルムチから列車で約20時間、キルギスとの国境に近いカシュガルは、中央アジアな雰囲気。ウイグル族が多く、顔つきも言語も違います。(子供は中国語も話せる)
街の中心部から少し離れたところでは、毎週日曜に羊を中心とした家畜を取り引きする市場が開かれます。ウイグルは全国でも圧倒的に羊肉の消費量が多いんだとか。肉より野菜の値段の方が高いことも。
車をチャーターすれば、日帰りでこんな大自然の絶景を見ることもできます。写真はカラクリ湖近くの草原。黒いのはヤクです🐃
※外国人が郊外へ行くには旅行代理店などを通して通行証を発行する必要があり、発行には1日〜数日かかります。
まとめ
中国広い!⬆︎の印が行ったところですが、まだまだ行っていない場所、行きたい場所がたくさんあります。
歴史、自然、美食、文化…色んな楽しみ方がある中国。日本から直行便がある都市も多いので、ぜひ行ってみてください!
中国旅行について詳しく知りたい方はブログをご覧ください。
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