ジンバブエの精霊に出会う旅 vol.9

土着の精霊信仰の世界観

ムビラを使った音楽の力

祈りの力

人々が集まり儀式を行う習慣

それらはきっと
人間が人間らしくあるために

精神性を高め
周囲の人と平和を保ちながら生きるために

大切な要素が詰まっているのだと感じました。

＊

儀式のあとの
ジンバブエ滞在スケジュールは、

現地のムビラ奏者にムビラを習ったり

神秘的な青い池の聖地に行ったり

大きな岩が不思議なバランスで重なる聖地に行ったり

サファリに言ってアフリカの動物たちに会ったりと

楽しい時間を過ごしました。

私は７日ほど滞在して、日本に帰ることになっています。

このツアーは、各自で滞在日数を選べます。

他のメンバーはまだ滞在するので、私だけ空港に送ってもらいました。

7日間、共に過ごした先生とツアー仲間

とても濃い経験の毎日でした。

別れが少し寂しいですが、また日本で会うことを約束して、空港に入りました。

空港では、チェックインしてからフライトまで少し時間があったので

お土産売り場を見るなどして、ウロウロしていたのですが

かすかにムビラの音が聞こえてきます。

さすが、ジンバブエの空港。

国の伝統楽器の音楽をロビーに流しているんだろうなと思っていました。

そうして時間になり、飛行機に乗り込むと

あることに気がつきます。

空港ロビーで聞こえていたムビラの音が、飛行機に乗っても聞こえるのです。

あ、これは、音楽が流れているのではなくて

私の頭のなかで鳴っているんだ！

ジンバブエ滞在中に、たくさん聞いたムビラの音

その残響が体に染み込んでいる。

不思議に思ったけれど、なんだか嬉しくもありました。

頭のなかに流れるムビラの音色を聞きながら、ジンバブエを出発。

そして、飛行機内では、
もうひとつ不思議なことが起こりました。

機内が暗くなり、機内の皆が寝る体勢になったとき、

意識がふわっと浮いて、自分自身の頭上から私を見ていました。

体に戻ろう。

そう思った瞬間に、意識は体にスッと戻っていました。

目をそっと開けて、自分の手を動かしてみます。

確かに、私の体に私がいる。

さっきの感覚は、夢だったのかな？

と思うほど一瞬のことでしたが

自分の手を見ながら

「私」をちゃんと生きよう

そっと心に誓いました。

ふと気が付くと

頭のなかで鳴り続けていたムビラの音色は、止んでいました。

ジンバブエでは、信じられないほど大きな岩がそこかしこに見られます

＊

ジンバブエ滞在からちょうど３年になる2022年1月。

私は、母になりました。

ジンバブエツアーを企画してくれたムビラの先生は、

今、夫として私の隣に居ます。

帰国後

導かれるように

たくさんの奇跡のような流れのなかで

先生とお付き合いすることになり

夫婦になり

命を授かりました。

ジンバブエで体験した土着信仰に学び、

精霊（ご先祖さま）への祈りと感謝

感情を否定せず受け入れることを続けています。

そして、

見えない存在に導かれていると信じ

人生そのものを信頼する

意識の変化がありました。

それだけで、私の人生は大きく変わったように思います。

アフリカ・ジンバブエで古くから続いてきた信仰と祈りから

人として幸せに生きるために大切なことを教えてもらいました。

この体験と学びを

過去の私のように悩み苦しむ人に共有できればと思い、記録します。

愛する夫と娘に、感謝を込めて。

＊

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