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ジンバブエの精霊に出会う旅 vol.5

ジンバブエ到着の次の日、さっそく儀式に向けて出発!

宿があるのは、ジンバブエの首都ハラレ。

そこから車で1時間くらい離れた田舎の町へ向かいます。


まずはタクシーを使って、ハラレのバス乗り場へ。

タクシーは日本の普通車と同じ(フィットが多かった)なので、

運転手、先生1人とツアーメンバー4人乗せたら、定員オーバー。

ですが、

ジンバブエには、定員オーバーという交通ルールがないらしく、

後ろの席は4人でお尻をぎゅうぎゅうにして乗りました。


バス乗り場に行くと、日本の市営バスの感じとは全く違う様子で、

ハイエースがあちこちに停まっていて、それぞれ客引きをしています。


個人でバスを走らせて仕事にしているとのこと。

少しでも儲かりたいので、

ハイエースに人がぎゅうぎゅう乗るまで出発しない、という仕組み。

まだ乗るの?! え!まだ乗るの??

どんどん人が乗ってくる。


ほんと面白いくらい、人が乗るので、驚きながら

数えてみたら、25人!!

正式なハイエースの定員は、10人程度なので、

2.5倍の人数。


やはり
ジンバブエには、定員オーバーという交通ルールがないらしい。

隣の人と肩が重なり合うハイエース車内


仙台と青森にしか住んだことなくて、満員電車も知らない私には

このぎゅうぎゅうバスが、結構キツかった。


運行ルートや時間が決まっていない、このミニバス(ハイエース)に乗って、

田舎の町へ。

有名なムビラ奏者のムセキワさん宅に到着しました。

今回、ムビラの先生と一緒になって、儀式を計画してくれたのが
このムセキワさんです。


ムセキワさんのお家で

紫黒稗のサザをお昼ごはんにいただきました。


ジンバブエの主食はサザというトウモロコシの粉を練ったものなのですが

より伝統的なサザは紫黒稗のサザらしいのです。

このあと儀式があるからと、わざわざ伝統的な食事を用意してくれたとのこと。

紫黒稗のサザとケールの炒め物

サザのつけ合わせには、ケールの炒めものが一般的だそうで

「サザ and ケール炒め」は、

日本の「米 and 味噌汁」みたいな感覚なのかなと思いました。

一般的な主食・トウモロコシのサザは

ほんのり穀物の味と甘みがして、お米のような後味。


先生が言うには、ジンバブエのムビラ奏者も、日本でツアー滞在しているとき

「日本には米があるから、サザが恋しくないよ」と言うらしいです。


食事の後、手作りマリンバを教えてもらったり、

近くのマーケットに行ったり、

子供たちと遊んだりして時間を過ごしました。

手作りのマリンバで遊ぶ子供たち
ムビラを合奏して過ごす(奥の白いTシャツを人がムビラの先生)


夕方近くになって、儀式が行われる村に向かいました。


そこは「聖なる村」と呼ばれる場所で、

伝統的なスピリチュアル(精霊的)なショナ民族の暮らしを残すために

政府からも隠している場所なのだそう。


確かに、草原の中の舗装された道路を車で走っていたら

いきなり道を逸れて、道なき道を突き進んでいき、

村に着いたような感じです。


なぜ、伝統的な暮らしを残そうとしているのかと言うと

近年になってキリスト教が入り、
土着信仰を否定したために

先祖代々の宗教を自ら手放している国民が多くなってきているから。


「伝統を守る」という意識がないと、忘れ去られてしまう

そういう危機感があるらしいのです。


村といっても

台所の小屋が1つ

寝泊まりできるような小屋が2つくらい

物置

トイレ(穴を掘っただけのボットン便所)

儀式を行うための聖なる庵

トウモロコシ畑とピーナッツ畑

ヤギやウシを飼っている小さい囲い


くらいのこじんまりしたもので

数家族が共同生活をしているのかな、

というイメージのサイズ感です。

左側にピーナツ畑、右側にトウモロコシ畑、奥に小屋が見える


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